...とかく親芋の味がまずくなるものですからね...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...とかく、大晦日には、思わぬ事がしゅったい致す...
太宰治 「新釈諸国噺」
...とかく不安の感を起させ易いものである...
太宰治 「津軽」
...その実行に当ってとかく不器用なもののようであるが...
太宰治 「不審庵」
...とかくおしやべりになる...
種田山頭火 「其中日記」
...とかく物忘れするやうになつた...
種田山頭火 「其中日記」
...とかく葉子の苦手の現実面が...
徳田秋声 「仮装人物」
...とかくに芝居を芝居...
永井荷風 「妾宅」
...洪水の科学的対策というと、とかく日本では、瀕死の貧乏国のくせに、アメリカ流の豪勢な対策の形ばかりを真似た理想案を立てることを、科学的と思い勝ちである...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...撫子河原の撫子(なでしこ)おしやれな撫子薄紅つけてる ヤーイあした雨ふる薄紅落すな河原の撫子 ヤーイ石の地蔵さま石の地蔵さまおら見て来たが誰にもろたか涎垂(よだ)れかけかけた物は言はぬがにいたり顔でとかく地蔵さま気が若い...
野口雨情 「野口雨情民謡叢書 第一篇」
...とかく引張り出され利用されがちな傾向の人であったことを思えば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...とかく一般の判断から非常にかけ離れた独自の判断をもっているのも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...とかく道は捗(はかど)らなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...とかく功名あせりをしそうである...
吉川英治 「私本太平記」
...だが――京から難波津(なにわづ)――四天王寺から河内路と、こう、往来の多い場所では、とかく、寄りつく機会が見出せなかった...
吉川英治 「親鸞」
...とかく太平記がかつての天皇制や軍国主義の面だけに謳歌され...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...とかく奈良京都のようなわけにゆかない...
吉川英治 「随筆 新平家」
...人の口がとかくうるさいし...
吉川英治 「宮本武蔵」
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