...遠路(とおみち)を痩馬(やせうま)に曳(ひ)かした荷車が二輛(にりょう)も三輛も引続いて或時(あるとき)は米俵或時は材木煉瓦(れんが)なぞ...
永井荷風 「監獄署の裏」
...随分遠路(とおみち)ですからね...
永井荷風 「すみだ川」
...少し遠路(とおみち)でもいたすと直(す)ぐにこの通りの始末で御座る...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...雨の降る夜(よ)なぞとぼとぼと遠道(とおみち)を帰り行くことの苦しくなりしがためのみ...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...大久保より札(ふだ)の辻(つじ)までの遠道(とおみち)とかくに出勤の時間おくれがちとはなるなり...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...すべて険岨(けんそ)を通る時や遠路(とおみち)をする時は...
中里介山 「大菩薩峠」
...だが何里も遠道(とおみち)をかけて来た者に...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...遠道(とおみち)を抱へて居りますから...
三木竹二 「いがみの権太」
...そうした遠路(とおみち)をしましてまた悪くなるようなことがないかと心配ですから」と断わっていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...無益(むえき)の遠路(とおみち)につかれていたかも知れぬ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...遠道(とおみち)をするときだとか...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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