...やがてギィーッと奇異な音がして帆村探偵は呀ッという間もなくドーンとうしろにひっくりかえる...
海野十三 「蠅男」
...クルリとうしろ向きになった...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...その前とうしろに...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...骸骨男がひょいとうしろをふり向きました...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...そっとうしろの裏山へ登って...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...彼は無造作にくるりとうしろを向いて...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...片足をちょっとうしろへ引いて...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...そっとうしろの川へ捨てさせた...
中里介山 「法然行伝」
...くるりとうしろを振り向いたが...
北條民雄 「青い焔」
...そのとき汽車のずうっとうしろの方からあの聞きなれた〔約二字分空白〕番の讃美歌のふしが聞えてきました...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...そのとき汽車のずうつとうしろの方から...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...お墓は元の畑の中の場所から引越してずっとうしろの山の方です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私は足をさらわれたようにふらふらとうしろ退(ず)さりした...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...まんなかにこぎての席があって前とうしろにへやのある...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...「どうしました」とうしろで声がした...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...「済みませんがもうちょっとうしろへいって下さい」松次郎はうしろへさがった...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...「もっとうしろへさがれ」こちらの地面も震動した...
山本周五郎 「山彦乙女」
...腰から二本の蝋色鞘(ろいろざや)がヌッとうしろへ立っている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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