...でれでれと溶けた顔が...
泉鏡花 「婦系図」
...大でれでれなんですから...
泉鏡花 「婦系図」
...その時分の島田はソリャアでれでれして尻(しり)が腐ってしまうンだからカラ始末に行かなかった」と昔を憶出(おもいだ)して塚原老人はカラカラと笑った...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...などとでれでれした言葉がはけるか...
梅崎春生 「狂い凧」
...ひとを笑わせ自分もでれでれ甘えて恐悦(きょうえつ)がっているような詩人を...
太宰治 「風の便り」
...三十一にもなって、少しも可愛げが無くなっているのに、それでも、でれでれ甘えて、醜怪の極である...
太宰治 「善蔵を思う」
...「でれでれしやがって」と...
田中英光 「オリンポスの果実」
...あんなものにでれでれしているなんて...
徳田秋声 「あらくれ」
...来てもでれでれしているようなことはめったになかった...
徳田秋声 「爛」
...あんなでれでれした真似は!」「おい三千(みっ)ちゃん...
豊島与志雄 「電車停留場」
...いやに強がったりでれでれしたりしはしない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そんなでれでれした人とは思はなかつたわ...
牧野信一 「熱い風」
...でれでれした濁声を挙げてセヽら笑つた...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...「ばかア――」でれでれした太い声でさう云つた父は...
牧野信一 「父を売る子」
...いつまでもでれでれしちゃあいないのですよ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
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