...沖縄ではじめて劇詩を作った玉城親雲上(たまぐすくぺーちゃん)向受祐(朝薫)も...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...いつか山姫山の山小屋で、戸倉老人が断乎(だんこ)として、チャンフーが殺されたなんて、そんなことはありえないのじゃ、といい放った言葉の意味が、これではじめて、納得できるのである...
海野十三 「少年探偵長」
...ここではじめてポプラを見た...
太宰治 「津軽」
...春嬌はその夫人の声ではじめて眼を覚ました...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...そこではじめて身を墨染に更へたのださうです...
田山花袋 「道綱の母」
...それではじめてあらゆる幻覚は一度に消えてしまって単調な日常生活の現実が甦(よみがえ)って来た...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...明治三十二年に東京へ出て来たときに夏目先生の紹介ではじめて正岡子規(しき)の家へ遊びに行った...
寺田寅彦 「明治三十二年頃」
...日本ではじめてみる蒸汽軍艦が長崎にあらはれたのであつた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...到着の最初から、今まで、言葉も交わしたし、形も見ていたし、看病の親切までしてやっているはずなのに、おたがいにまだそれと気がつかずにいたのを、ここではじめて、お雪の方から兵馬というものを、兵馬としての全体を、不意に受取ったのだから、驚くのも無理はありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...その女のところではじめて知つた...
長谷川時雨 「夏の夜」
...僕の裡に根づいている生命の樹は確かにあなた達が僕に植えつけてくれたもの――或いはそれをあなた達のおかげではじめてそれと気づいたもの...
堀辰雄 「「美しかれ、悲しかれ」」
...みなでとる!とるとるづくしではじめましよ地主(ぢぬし)はいばつて年貢米(ねんぐ)とる金持(かねもち)ア遊(あそ)んでて利子(りし)をとるあつても無(な)くても税(ぜい)はとるブルジヨア・にぎり拳(こぶ)今(いま)においらが...
槇本楠郎 「赤い旗」
...議会で演説するような堂々たる態度と調子ではじめました...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...十七ではじめて體の變化を見るまで...
水野仙子 「四十餘日」
...たゞ仙臺ではじめようかと思つてゐるある事業に就て...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...クリスチナが男の服装なのではじめ青年と思い一部屋に泊り...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そこではじめての卒業式を盛大にやろうということになって...
柳田国男 「故郷七十年」
...われらごときの綽名(あだな)ではありません」「それではじめて...
吉川英治 「三国志」
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