...若し生田氏がさう云ふ態度ではじめから無視してかゝられたのならそれは又問題は自(おのず)から別になるわけである...
伊藤野枝 「貞操に就いての雑感」
...忰が使い残して行った便箋に鉛筆ではじめたが...
犬田卯 「荒蕪地」
...母は八十歳の高齢ではじめて床に就き医者をよんだのであるが...
上村松園 「健康と仕事」
...そこではじめてほっと息をつきました...
海野十三 「怪塔王」
...ノーマ号を見うしなっちゃ、おしまいだから、ひとつ石炭をどんどんたいて、やつにくっついて、はなれないように船をやれ」虎船長は、そこではじめて、にやりと笑顔を見せた...
海野十三 「火薬船」
...それが玉太郎の手ではじめられた...
海野十三 「恐竜島」
...そこではじめてお名まえをお告げになりました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...地図とくらべて読んではじめて面白いのである...
妹尾韶夫 「「ザイルの三人」訳者あとがき」
...折角意気込んではじめた仕事の発表の見込が立たなくなつたことは打撃であつた...
谷崎潤一郎 「「細雪」回顧」
...自分としては最初は道楽ではじめたことも今となってはなかなか重荷であると思っていたところへこの話であり...
中里介山 「生前身後の事」
...わしはそこではじめて花子にはらをあかしさまざまいんがをふくめますと...
久生十蘭 「海豹島」
...素晴らしく受けたのではじめに読者を甘く見て断った雑誌の方でじだんだふんでくやしがったそうだから...
平林初之輔 「ウイツテ伯回想記その他」
...その村ではじめて萵苣(ちさ)やキャベツをつくつた畑の跡だといふことです...
堀辰雄 「匈奴の森など」
...いよいよかかるぞ! 江戸ではじめての...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...仕事の都合ではじめの火曜日だけは休講にしようかとも...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「広場」ではじめていくらかそれにふれているわけです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ほとんど私個人ではじめたようなもので...
三好十郎 「その人を知らず」
...その前後から気分にむらがではじめ...
山本周五郎 「桑の木物語」
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