...大学ではじめかけたドイツ語の復習をしようという訳なのである...
石川欣一 「比島投降記」
...見つかれば、そこではじめて、火星のボートであったことが、ほんとうだとわかるし、さらにすすんで、火星のボートの秘密もいろいろとわかるにちがいない...
海野十三 「火星兵団」
...ノーマ号を見うしなっちゃ、おしまいだから、ひとつ石炭をどんどんたいて、やつにくっついて、はなれないように船をやれ」虎船長は、そこではじめて、にやりと笑顔を見せた...
海野十三 「火薬船」
...それではじめて芥川が...
小穴隆一 「二つの繪」
...あのお離れではじめて知った雑誌の名が『帝国文学』で...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...小学生のころ、地理ではじめて、盆地という言葉に接して、訓導からさまざまに説明していただいたが、どうしても、その実景を、想像してみることができなかった...
太宰治 「新樹の言葉」
...売られてそこではじめて人生というものを知ったとしたら...
壺井栄 「二十四の瞳」
...西洋ではじめてグライダーを作った独逸人(ドイツじん)オットー・リリエンタールの発明が一八八九年とすれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこではじめて、これは石燈籠(いしどうろう)に向かつて物をいつてるのと、同じだといふことがわかつた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...なぜならこの船ではじめて理想的な「沈まない船」ができた――いわゆる「ダブル・スキン」がはじめて応用されたのである...
服部之総 「黒船前後」
...……ここではじめて...
原民喜 「壊滅の序曲」
...今度はまるではじめての物を見るように...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...私はここではじめて...
原民喜 「夏の花」
...妾は翌朝の新聞ではじめてそのことを知ったのでした...
平林初之輔 「華やかな罪過」
...レストランではじめて食べた蝦フライの匂だの...
堀辰雄 「プルウスト雜記」
...彼は泣き出しそうな声ではじめた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」
...シバイではじめて私のカラダと心に火がついて燃え出した蕾が開く姿が美しいものならば私は美しかったのかもしれません心とカラダの燃えるのが幸福だというのならば私は幸福だったのです兄にもそれを言ってやりました兄は喜こんで寝床の上で泣いたそうですその頃...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...源氏の供の者が手伝ったのではじめて扉が左右に開かれた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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