...鉛筆の削屑ほども人が気に留めそうな事でない...
泉鏡花 「遺稿」
...如何(いか)なる強国もこれを亡ぼすことが出来るものでない...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...家来にとつて余り大事でない殿様の頭によく傷をつけたものだ...
薄田泣菫 「茶話」
...決して四十八萬圓と云ふ金を以て谷中村を栃木縣廳が取上げるなどゝ云ふやうなものでない...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...河流が眞直ぐでないから水ハケが惡いと言ひ...
塚原蓼洲 「兵馬倥偬の人」
...決して無意味でないばかりでなく...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...して見るとこの精神は決して日本の発達にとって根本的な効能のあったものでないことが判る...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...毛唐の奴には無理でない」「毛唐と申しましても...
中里介山 「大菩薩峠」
...「穏かでないぞ」関守氏からたしなめられて...
中里介山 「大菩薩峠」
...神は決して公平でない...
萩原朔太郎 「夢」
...この字句は適当でない...
前田多門 「「人間宣言」のうちそと」
...死んだ竹、もう竹でない...
松永延造 「職工と微笑」
...是は日記にみえぬから吾子が自分の子でないといふに近い...
南方熊楠 「人柱の話」
...やはりその愛が主我的でないからこそです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...惟長でない今一人の弟があつて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...先生は将軍の船に乗るのを策の得たるものでないと謂(おも)つたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...丹念な分類さえしてみれば事実の把握はそう難事でないのであった...
柳田國男 「地名の研究」
...凡者(ただもの)でないぞ!」不意に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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