...躄乞食の証言が決して出鱈目(でたらめ)でなかったことが分った...
江戸川乱歩 「悪霊」
...そんな出鱈目(でたらめ)を云っているのだ...
江戸川乱歩 「接吻」
...日本の過去の連作ほどでたらめではないが...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...二人共出鱈目(でたらめ)を云う様な男とも見えぬが...
江戸川乱歩 「D坂の殺人事件」
...こんな出鱈目(でたらめ)な肩書の印刷されてある名刺は...
太宰治 「惜別」
...そのでたらめさにたえかねて私などがたまに真実をあばくと...
知里真志保 「『愛国心』私はこう思う」
...依(よっ)てかの家を彩牋堂とこじつけ候へども元より文藻(ぶんそう)に乏しき拙者(せっしゃ)の出鱈目(でたらめ)何か好(よ)き名も御座候はゞ御示教願はしく万々(ばんばん)面叙(めんじょ)を期し申候ヨウさんは金持であるが成金ではない...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...自分で嘘(うそ)と知りつつ出鱈目(でたらめ)を強(し)いてもっともらしく述べる奴(やつ)はなお不都合であるし...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...あんな出鱈目(でたらめ)を――よくまあ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...」――そんな話は出鱈目(でたらめ)だ...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...この考え方が決して出鱈目(でたらめ)でないことがわかる筈(はず)です...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...でたらめに高低を刻んだ氷層の原を行くのは...
久生十蘭 「白雪姫」
...当人の言う所は皆虚構(でたらめ)だった...
二葉亭四迷 「平凡」
...「歌へば天国」藤山がまだセリフでたらめ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...心地よく昂奮して歌いつつでたらめな乱舞を舞台一杯に...
三好十郎 「斬られの仙太」
...むろんでたらめであるが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...年齢(とし)が十九だって言うのも出鱈目(でたらめ)じゃないかと思うの……」「驚いた...
夢野久作 「少女地獄」
...いッち嫌いなんですよ」「どうしてです」「朝廷(おかみ)はでたらめ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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