...お嫁はてんでいやだときてる...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...其(そんな)事は従頭(てんで)念頭にない...
石川啄木 「刑余の叔父」
...十人が十人とも、てんでに、いろいろなものにばけています...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...みんなてんでに何か仕事をしている...
大杉栄 「鎖工場」
...てんでに自分達の記憶から色々(いろん)な人達の口元を思ひ浮べて見た...
薄田泣菫 「茶話」
...てんでに未亡人が良人の生前から姙娠してゐた事を吹聴した...
薄田泣菫 「茶話」
...てんで中村屋など眼中にないという風で...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...てんで興味がないね...
モーリス・ルヴェル 田中早苗訳 「或る精神異常者」
...てんで問題にもしなかった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...てんで見当らなかったけれど...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...てんで解(わか)らないよ」「そいつは...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...手々(てんで)に白張提灯を持ったり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...彼らの経済に幾分の潤沢(うるおい)をつけてやろうなどという親切気はてんで起らなかった...
夏目漱石 「明暗」
...皆がてんでにおなじような実検をしていても効(かい)ないことだから...
久生十蘭 「玉取物語」
...てんで柄(がら)が違うよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ヤツにガンモ」なんてんで...
古川緑波 「下司味礼讃」
...てんでばらばらな途方もない片方ずつによせあつめて散らかされている...
宮本百合子 「十四日祭の夜」
...てんで気にしないのであった...
山本周五郎 「青べか物語」
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