...そんなに無學ぢやてんで御話にならないぢやないか...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...速力のてんで到底わが駆逐艦の敵ではなかった...
海野十三 「火薬船」
...てんで見向きもしない...
高見順 「いやな感じ」
...てんで人間の生活じゃない...
太宰治 「誰」
...もうてんで相手にはしなかった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...我儕(われら)の行衛は何処(どこ)に落ちつくのであろう? 余等は各自(てんで)に斯く案じた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...恁(か)うして獨(ひとり)で辛抱(しんばう)してんでがすが...
長塚節 「土」
...品位からいうと大阪の旅館とはてんで比べ物にならなかった...
夏目漱石 「行人」
...――日比魚(ひびうお)と三字でひらめと読むか読まないかてんで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...各々の価値の批準がてんでにちがってくるから...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...三人だとかってんですがね...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...『てんで、話にも何にもならない! 試しに一つ、凡そ女の顔に閃めくところのものを、残らず語り伝えてみるがいい、あの陰影を、あの暗示のすべてを……...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...てんでに栗の木をさがして空を仰ぐと...
槇本楠郎 「栗ひろひ週間」
...「あいつの云ふことはてんであてにならん...
宮沢賢治 「狼森と笊森、盗森」
...」みんなはてんでに叫びました...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...喝ッてんでやす...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...てんでやつてゐない...
吉川英治 「折々の記」
...てんで自分でも分っていない「おれ」なのだ...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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