例文・使い方一覧でみる「てんで」の意味


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...てんでに勝手なことをいって...   てんでに勝手なことをいっての読み方
海野十三 「太平洋魔城」

...てんで着物もやらないし...   てんで着物もやらないしの読み方
鈴木三重吉 「古事記物語」

...頭が悪くててんでお話にならん...   頭が悪くててんでお話にならんの読み方
薄田泣菫 「茶話」

...私の詩の勉強などはてんで認めず...   私の詩の勉強などはてんで認めずの読み方
太宰治 「男女同権」

...第一今のお醫者は二人ともてんで盲目なんだ...   第一今のお醫者は二人ともてんで盲目なんだの読み方
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」

...てんで方角がなっていない...   てんで方角がなっていないの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...昔とはてんであがりが違います」「でも同じ土地で同じ人間の力で...   昔とはてんであがりが違います」「でも同じ土地で同じ人間の力での読み方
中里介山 「百姓弥之助の話」

...頭からてんで想像し得られないと云います...   頭からてんで想像し得られないと云いますの読み方
夏目漱石 「創作家の態度」

...てんでんばら/\に孤立してゐる...   てんでんばら/\に孤立してゐるの読み方
夏目漱石 「点頭録」

...前からうちの先生のアレの世話になってんですの...   前からうちの先生のアレの世話になってんですのの読み方
林芙美子 「新版 放浪記」

...てんで問題にはならないのだった...   てんで問題にはならないのだったの読み方
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」

...思ひおこせよ』……てんで辞世なんてえ歌じゃない...   思ひおこせよ』……てんで辞世なんてえ歌じゃないの読み方
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」

...それに下賤な職人どもめがやたらにてんでの仕事場から煤や煙を吐き出させくさるので...   それに下賤な職人どもめがやたらにてんでの仕事場から煤や煙を吐き出させくさるのでの読み方
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」

...てんでもう話にならねえ」と増田は酒を飲んで云った...   てんでもう話にならねえ」と増田は酒を飲んで云ったの読み方
山本周五郎 「季節のない街」

...「若気の、血気ざかりの、冗談じゃない、片方は貧しい弱い人たちですよ、それを武士たる者が刀で脅やかしたり、はらいせに十人も集まって、私に向って来るならいいが、なんの後盾もない弱いかれらをやっつけ、大けがをさせたうえに職業まで奪う、血気ざかりもくそも、こいつはごく悪質ですよ、こんなやつらと折合ってゆくなんてまっぴらです」「それはわかりましたわ」おたよはやはり含み笑いをしたまま、「――お返しになる謝礼のお金は、どうなさいましたの」「それなんですがね、ええ、おたよはもう怒らないと思うんだが、いつか許しを得た筈なんだが、だって小室さんへ返すのは一両二分だけれども、けがをして寝ている者がいますからね、五人とも家族が多くて、食うに困ってる状態なんですから、それはおたよもいってみればわかると思うんだが、じつに気の毒で哀れで、なんです、どうして笑うんです」「仰しゃればよろしいのに、賭(か)け試合をなすったのでしょう」「つまり、その、つまるところ、そうなんです」彼は赤くなり、気まずそうに笑った、「念流の道場をやっている、津村九郎兵衛という者がいるんです、そこへいって少しばかり強引に申込みました、承知しそうもなかったが、ちょっと怒らせましてね、ふしぎなことに道場のあるじなんて者は、怒らせると賭け試合をやるんですよ、ええ、それはふしぎなくらいです」「小室さまはお受取りになりまして」「受取らないというので置いて来ました、食費や世話になった代もありますからね、婿にならない以上、そういうものも払わないと義理が悪いでしょう」「婿にならないって、なんのことですの」「なんのことって、千草というお嬢さんを私の、いや私をその、……ええと、ああ茶店がある」伊兵衛はなにやら慌てて、向うを指さした、「――ちょっと休みませんか、少し早いが午の弁当をついでに」「いいえ、今のお話をうかがいますわ」おたよは首を振って、屹(きっ)と良人の顔を見た、「その千草とか仰しゃる方は、小室さまのお嬢さまなのですね、そしてあなたがその方の、お婿さまになるというわけなのですか」「いやそれが、それはですね、小室さんがそういう気持でいただけで、私はまるで」彼はまた赤くなり、吃った、「――まるっきり、私は知らなかったんです、本当です、だから、それがわかったので、ますますいられやしない、で、すぐに出て来たんです」「どういう方ですの、そのお嬢さま、おきれいだったんでしょ」「冗談じゃない、てんで、そんな、……要するにそういうわけで、すぐとびだしてですね、それから夜道をかけて五人の家をまわりました、寝ているのを起こして、金を配りましてね、かれらは泣いていましたよ」「年はお幾つぐらいですの、そのお嬢さま」「本当にかれらは泣きましたよ、権六の家では粥(かゆ)を喰べてゆけと云いました、泊ってゆけと云った家もありましたがね、さあ来ました、この茶店でちょっと休みましょう」伊兵衛はこう云うと、さっさと道端の茶店へはいっていった...   「若気の、血気ざかりの、冗談じゃない、片方は貧しい弱い人たちですよ、それを武士たる者が刀で脅やかしたり、はらいせに十人も集まって、私に向って来るならいいが、なんの後盾もない弱いかれらをやっつけ、大けがをさせたうえに職業まで奪う、血気ざかりもくそも、こいつはごく悪質ですよ、こんなやつらと折合ってゆくなんてまっぴらです」「それはわかりましたわ」おたよはやはり含み笑いをしたまま、「――お返しになる謝礼のお金は、どうなさいましたの」「それなんですがね、ええ、おたよはもう怒らないと思うんだが、いつか許しを得た筈なんだが、だって小室さんへ返すのは一両二分だけれども、けがをして寝ている者がいますからね、五人とも家族が多くて、食うに困ってる状態なんですから、それはおたよもいってみればわかると思うんだが、じつに気の毒で哀れで、なんです、どうして笑うんです」「仰しゃればよろしいのに、賭け試合をなすったのでしょう」「つまり、その、つまるところ、そうなんです」彼は赤くなり、気まずそうに笑った、「念流の道場をやっている、津村九郎兵衛という者がいるんです、そこへいって少しばかり強引に申込みました、承知しそうもなかったが、ちょっと怒らせましてね、ふしぎなことに道場のあるじなんて者は、怒らせると賭け試合をやるんですよ、ええ、それはふしぎなくらいです」「小室さまはお受取りになりまして」「受取らないというので置いて来ました、食費や世話になった代もありますからね、婿にならない以上、そういうものも払わないと義理が悪いでしょう」「婿にならないって、なんのことですの」「なんのことって、千草というお嬢さんを私の、いや私をその、……ええと、ああ茶店がある」伊兵衛はなにやら慌てて、向うを指さした、「――ちょっと休みませんか、少し早いが午の弁当をついでに」「いいえ、今のお話をうかがいますわ」おたよは首を振って、屹と良人の顔を見た、「その千草とか仰しゃる方は、小室さまのお嬢さまなのですね、そしてあなたがその方の、お婿さまになるというわけなのですか」「いやそれが、それはですね、小室さんがそういう気持でいただけで、私はまるで」彼はまた赤くなり、吃った、「――まるっきり、私は知らなかったんです、本当です、だから、それがわかったので、ますますいられやしない、で、すぐに出て来たんです」「どういう方ですの、そのお嬢さま、おきれいだったんでしょ」「冗談じゃない、てんで、そんな、……要するにそういうわけで、すぐとびだしてですね、それから夜道をかけて五人の家をまわりました、寝ているのを起こして、金を配りましてね、かれらは泣いていましたよ」「年はお幾つぐらいですの、そのお嬢さま」「本当にかれらは泣きましたよ、権六の家では粥を喰べてゆけと云いました、泊ってゆけと云った家もありましたがね、さあ来ました、この茶店でちょっと休みましょう」伊兵衛はこう云うと、さっさと道端の茶店へはいっていったの読み方
山本周五郎 「雪の上の霜」

...……だから今度はこのアラスカ丸が危(あぶね)えってんで...   ……だから今度はこのアラスカ丸が危えってんでの読み方
夢野久作 「難船小僧」

...そんなにも強い九紋龍なのか」「てんで...   そんなにも強い九紋龍なのか」「てんでの読み方
吉川英治 「新・水滸伝」

...三人は唯だてんでに微笑を含んだまゝ...   三人は唯だてんでに微笑を含んだまゝの読み方
若山牧水 「みなかみ紀行」

「てんで」の書き方・書き順

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