...いくらだね?」「五万円でどうです?」「五万? そんなに持ってない」「いくら持ってんですか?」「二万円」三田村から送って来た金である...
梅崎春生 「幻化」
...てんで分ってはいないのだ)余は...
海野十三 「特許多腕人間方式」
...てんでに木をのぼっていくのです...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...男がてんで相手にもしないので...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...てんでに言葉をつくして平謝りに謝りました...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...その人が私に逢いたがってるってんですか...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...各自(てんで)の許(もと)に舞い込んで来て見ると...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...てんで気にもとめない...
太宰治 「新ハムレット」
...階段のほうをてんでに指さして見せるのだった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...てんであの女の頭にない...
中里介山 「大菩薩峠」
...てんで独りよがりの・恥ずべき駄作かも知れないという懼(おそれ)があった...
中島敦 「光と風と夢」
...私にできそうな工夫はてんで見つからないのです...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...そいつらは自分の農奴とは訳が違うってんで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...てんで趣きを異にしてゐた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...こりや飛んでもねえ悪魔のお土産だ!つてんでな...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...てんでにすきな方へ向いて叫びました...
宮沢賢治 「狼森と笊森、盗森」
...」「私はこれまでの永い永い年月のことを云ってんですよ...
宮本百合子 「「インガ」」
...チョット乗った木葉船(こっぱぶね)でも間違いなく沈めるってんで...
夢野久作 「難船小僧」
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