...あの人とあたしの、てんでの妄想が、真暗な空間でもつれあって、ごっちゃになって、あたしはもう、どうしていいのかわけがわからなくなってしまった」男「僕に相談をかけたのは、その頃なんだね」女「そうよ...
江戸川乱歩 「断崖」
...その人をどうこうしようってんではないんですが……いやそれでなくたって...
大阪圭吉 「あやつり裁判」
...てんでアイカギが合わせられない...
高見順 「いやな感じ」
...芹川さんの事件なぞてんで問題でなかったのです...
太宰治 「誰も知らぬ」
...てんでの虚栄心や功名心を満足させようとしているのです...
太宰治 「千代女」
...てんで書けないじゃないか...
太宰治 「如是我聞」
...てんでその必要を認めなかったのである...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...一同の子供はてんでに石を一つずつ持っているのである...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...カードを鳴らす……それもてんで無意味な仕事でしょう……つくづく嫌になるわ」「こっちの仕事をやる気なら東京でもいくらも働けるさ」それから...
戸田豊子 「歩む」
...てんで耳に入りませんでした...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...……左うしたら誰を一番先に百合子が救け起すだらうか? といふことで、先程賭を約束して置いた彼等は、それぞれ凝つと息を殺して死んだまゝ、甘い囁きの夢に耽つてゐたのであるが、待つても待つても一向に音沙汰はなく、やがて弁当籠(バスケツト)の開かれる音を耳にすると、てんでんに、やあ/\! と頭を掻きながらむくむくと生き返つた...
牧野信一 「まぼろし」
...てんで問題にならない御難ばかりだった...
正岡容 「寄席」
...五百円ほどなあ」てんでに...
正岡容 「寄席」
...てんでに相手(あいて)の返事が待ちきれなかった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...歌の味もてんでわからない連中なので...
三浦環 「お蝶夫人」
...てんでに自分の職業を遣って...
森鴎外 「かのように」
...てんでに上着を脱いで遣らなくてはならない...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...てんで知ってはいないのである...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索
