...癲癇(てんかん)は古来「神聖な病」と云ふ名を与へられてゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...彼(かれ)は人(ひと)が自分(じぶん)を窘逐(きんちく)すると云(い)うことを苦(く)にしている瘋癲患者(ふうてんかんじゃ)...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...いまわしい癲癇(てんかん)持ちみたいな男になりました...
太宰治 「トカトントン」
...仇(あだ)っぽいところでよく売れる癲癇(てんかん)もちの稲次...
徳田秋声 「縮図」
...もうずっと前から聞き覚えのある癲癇(てんかん)持ちが発作を起こして卒倒する時の叫び声であった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...革命の潮に浸されて一種漠然(ばくぜん)たる癲癇的(てんかんてき)動揺をなしてるとともに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...甲府に徽典館(きてんかん)というものがありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...お雪ちゃんがてんかん持ちだということは聞かないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...小供の時分から癲癇(てんかん)の発作(ほっさ)があった...
夏目漱石 「思い出す事など」
...八の大變癲癇(てんかん)が來さうな空合だと思つたよ」「あたけ河岸であの傳三の野郎が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「癲癇(てんかん)患者」のベシイ夫人が...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
......
水谷まさる 「歌時計」
...癲癇(てんかん)なら差詰(さしづ)め地球癲癇だったのでしょうが...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...即座に天関(てんかん)地軸を撲落して...
夢野久作 「謡曲黒白談」
...急に癲癇(てんかん)の発作を起して彼の手首に爪を立てたのだ...
横光利一 「上海」
...この話をするときは癲癇(てんかん)が起るのよ...
横光利一 「上海」
...お前が癲癇(てんかん)を起してひッくり返っている...
吉川英治 「三国志」
...また天甘露(てんかんろ)と称(とな)えています...
吉川英治 「三国志」
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