...てっきりあれは「狸ばやし」に違いないと思ったことを覚えている...
芥川龍之介 「本所両国」
...てっきりお払いものはないかと...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...てっきり成功するものと信じきっていたのですから...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...的確(てっきり)そうと決めたのだそうです...
辰野九紫 「青バスの女」
...てっきり旦那が口を利いていくらか掴ましたに相違ないと...
谷崎潤一郎 「幇間」
...これはてっきりもう診察が終っちまったことだろうと思いましてね...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「入院患者」
...疑(うたがい)の眸(ひとみ)の征矢(そや)はてっきり的(まと)と集りやすい...
夏目漱石 「虞美人草」
...てっきり毒酒にやられたと思って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...うぬぼれっ気のあるやつだからてっきり自分が近江屋の婿になれるもンだとひとり合点できめていた」「ちょっと...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...てっきりこの男はちゃんと制服を身につけ...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...で私はこれはてっきり急に旅程を更えて真っ直ぐフォウト・ライリィへ帰ったのだろう...
牧逸馬 「土から手が」
...覿切(てっきり)この物の訛伝だ(一五八八年版ラムシオ『航海旅行記全集(ナヴィガショニ・エ・ヴィアッジ)』一巻三〇〇葉)...
南方熊楠 「十二支考」
...てっきり味方が引いて来てその辺まで追込まれたなと思っていたが...
三好十郎 「斬られの仙太」
...(F・O)T「翌る朝」S=ファーストシーンの町角てっきり鉄と三次が今日も亦ばったり出会った...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...本当のところ汗をかきましたよ」「荷物のほうも大丈夫かね」「てっきり厳重な荷改めがあるものと覚悟していたんですが...
山本周五郎 「新潮記」
...病みだした初めのうちもてっきり疱瘡だろうと思ったのであるが...
山本周五郎 「柳橋物語」
...わたしゃアまた、ゆうべのことがあったから、てっきり、捕手がお出(い)でかと思ったのさ」そして、市十郎の横顔を、ながし眼に見たが、市十郎は、凝然(ぎょうぜん)と、あらぬところへ眼をやったまま、うつろな身を、石のようにしていた...
吉川英治 「大岡越前」
...てっきり図星(ずぼし)を指したつもりなのだ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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