...そういうと頭のつるりとした水母(くらげ)じみた入道らしいが...
有島武郎 「或る女」
...彼は元来夜店のステッキと綽名(あだな)されたほどでつるりとした頭臚(あたま)に...
徳田秋声 「縮図」
...生温(なまあったか)いつるりとした感触がした...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...そのつるりとした男の顔は無気味な赭味をさしてゐた...
長與善郎 「青銅の基督」
...顔のつるりとしたその男を...
新美南吉 「名なし指物語」
...山川がつるりとした顔であらわれた...
久生十蘭 「蝶の絵」
...つるりとしたようすになった...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...つるりとしたやうな顔は酒気であかゝつた...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...って何だか御存じ? それは浅草のカンノンさんなんかにもある妙なつるりとした坊主の坐像で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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