...つるつると辷(すべ)って...
泉鏡花 「海の使者」
...つるつるとして頭の皮の頂上(てっぺん)に...
魯迅 井上紅梅訳 「風波」
...一息につるつるとすすり...
梅崎春生 「狂い凧」
...頭から顔からつるつるとしてゐたんだらう...
田中貢太郎 「雨夜詞」
...つるつると黝(くろ)い光沢(つや)をもって来た...
徳田秋声 「黴」
...つるつるとすべつて...
豊島与志雄 「スミトラ物語」
...口をききだすと、つるつると出る...
夏目漱石 「三四郎」
...「先生ならいいかも知れません」とつるつると口を滑(すべ)らして...
夏目漱石 「野分」
...つるつると咽喉(のど)を滑(すべ)り込むところがねうちだよ」と思い切って箸(はし)を高く上げると蕎麦はようやくの事で地を離れた...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...さびしい來歴むくむくと肥えふとつて白くくびれてゐるふしぎな球形の幻像よそれは耳もない 顏もない つるつるとして空にのぼる野蔦のやうだ夏雲よ なんたるとりとめのない寂しさだらうどこにこれといふ信仰もなく たよりに思ふ戀人もありはしない...
萩原朔太郎 「青猫」
...つるつるとなでるやうに月があがつた...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...それは耳もない 顏もない つるつるとして空にのぼる野蔦のやうだ夏雲よ なんたるとりとめのない寂しさだらう!どこにこれといふ信仰もなく たよりに思ふ戀人もありはしない...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...つるつるとうどんを啜っていた...
林芙美子 「風琴と魚の町」
...寝衣が汗にぐつしより濡れて痩せ細つた胸を汗の玉がつるつると辷つた...
北條民雄 「盂蘭盆」
...光ってつるつるとしていた...
堀辰雄 「幼年時代」
...その時からつるつると禿げてゐたのである...
正宗白鳥 「幼少の思ひ出」
...ほつそりした顎の先をつるつると撫でながら...
室生犀星 「星より來れる者」
...つるつると不意に下りて見たい気がする...
室生犀星 「蜜のあわれ」
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