...額(ひたい)から流れて兜(かぶと)のしのびの緒(お)につららになった汗(あせ)をヒキもぎり...
安藤盛 「三両清兵衛と名馬朝月」
...洞の上からさがつてゐる氷柱(つらら)が赤くかゞやきました...
土田耕平 「雪に埋れた話」
...五十二つららを折り...
中勘助 「銀の匙」
...その紙片が長く氷柱(つらら)のようにブラ下がっていたのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは氷柱(つらら)であって...
中谷宇吉郎 「雪」
...夢中で後を追いはじめたが忽ち両脚は氷柱(つらら)の感で竦(すく)みあがり...
牧野信一 「鬼涙村」
......
槇村浩 「明日はメーデー」
...涙のつららとけやらぬ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...日蓮上人が氷柱(つらら)の内に幽居した塚原ノ三昧堂(まいどう)などへも...
吉川英治 「私本太平記」
...まま板屋の廂には氷柱(つらら)の剣(つるぎ)が垂れ下がり...
吉川英治 「私本太平記」
...氷柱(つらら)がさがっているような一月の寒さだったし...
吉川英治 「新書太閤記」
...法敵篇氷柱(つらら)の下(もと)一冴(さ)え返った春先の夜である...
吉川英治 「親鸞」
...剣のような氷柱(つらら)が下がっていた...
吉川英治 「随筆 新平家」
...冬は氷柱(つらら)となって剣(つるぎ)の天井となり...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...氷柱(つらら)の林からひびく木魂(こだま)のように...
吉川英治 「八寒道中」
...氷刃(つらら)のような白い裸の刀が...
吉川英治 「八寒道中」
...……常磐さま」音羽の滝も氷柱(つらら)になっていた...
吉川英治 「源頼朝」
...三十三間堂の廂(ひさし)の氷柱(つらら)が折れて落ちるのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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