...雪の深いことと地に達する氷柱(つらら)のあつた事...
石川啄木 「雪中行」
...顔につららを注いで言った...
泉鏡花 「悪獣篇」
...氷柱(つらら)のように太い雨脚がドドドッと一時に落ちてきた...
海野十三 「雷」
...たくさんの血管を抑へたつららの樣に垂れたピンセットが一つ落ちて音をたてた事や...
小穴隆一 「二つの繪」
......
武田祐吉 「古事記」
...洞の上からさがつてゐる氷柱(つらら)が赤くかゞやきました...
土田耕平 「雪に埋れた話」
...見たこともない氷柱(つらら)の簾(すだれ)が檐(のき)に下がっており...
徳田秋声 「縮図」
...五十二つららを折り...
中勘助 「銀の匙」
...熔岩のつららがたくさん垂れている...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...それは氷柱(つらら)であって...
中谷宇吉郎 「雪」
...沍寒の夢はつららを砥いで...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...「つららとぢ駒(こま)踏みしだく山河(やまかは)を導(しる)べしがてらまづや渡らんそれが許されましたなら影さえ見ゆる(浅香山影さへ見ゆる山の井の浅くは人をわれ思(も)はなくに)の歌の深い真心に報いられるというものです」といどむふうを見せた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...長いすきとおった氷柱(つらら)のような杖を持ったお爺さんが立っておりました...
夢野久作 「先生の眼玉に」
...板廂(いたびさし)から剣のような氷柱(つらら)が垂れている寒空の冴えた夜半だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...八寒地獄の氷柱(つらら)の樹にこうして...
吉川英治 「親鸞」
...矛を逆さに植えたような氷柱(つらら)の簾(すだれ)の下に...
吉川英治 「平の将門」
...崖氷柱(がけつらら)の下に...
吉川英治 「平の将門」
...お菊ちゃんの身構えはまた冷々として氷柱(つらら)か石のように...
吉川英治 「松のや露八」
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