...この梅雨は乾梅雨(からつゆ)でげしょうか...
岩野泡鳴 「猫八」
...あツたら老先(おひさき)の長(なが)い青年(せいねん)男女(なんによ)を堕落(だらく)せしむる事は露(つゆ)思(おも)はずして筆費(ふでづひ)え紙費(かみづひ)え...
三文字屋金平 「為文学者経」
...あはれむ色さへつゆ見えぬに...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...梅雨(つゆ)は二三日前からあがって...
田山花袋 「田舎教師」
...母のことは大体友達のつゆ子から聞いていましたから...
永井荷風 「ひかげの花」
...間もなく和声学の先生アントン・ルービンシュタインに説諭(せつゆ)されて...
野村胡堂 「楽聖物語」
...珍らしくも一葉は島田髷の初結(はつゆい)をした...
長谷川時雨 「樋口一葉」
......
一葉稿 「五月雨」
......
樋口一葉 「別れ霜」
...……こんな地面へ寝転がっていると夜露(よつゆ)にあたるぜ...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...天つゆで召し上るもよし...
古川緑波 「下司味礼讃」
...つゆ時と同じですもの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...大かたに花の姿を見ましかばつゆも心のおかれましやはこんな歌はだれにもお見せになるはずのものではないが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「安田屋のおつゆがまた草履を呉(く)れたってえじゃねえか...
山本周五郎 「青べか物語」
...「おつゆちゃんは十二で――」うんぬんと報告した娘の家の綿屋も...
山本周五郎 「青べか物語」
...大樹の夜つゆが冷たく降った...
吉川英治 「大岡越前」
...こんな不意を見ようとは、つゆ思わず、多治見はその晩も、文談会で馴じんだ遊女を宿所にまねいて、おそくまで飲んだあげく、共に寝所へはいっていた...
吉川英治 「私本太平記」
...つゆ、そのような疑いは持たぬ...
吉川英治 「私本太平記」
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