...ただ大道上に一空地を劃し低き土壁を繞(めぐ)らしたるのみにて糞壺(くそつぼ)もなければ小便溜(だめ)もなく皆垂流(たれなが)しなり...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...ぼつぼつ花や線香をもって集まってきた...
海野十三 「爆薬の花籠」
...一坪花店(ひとつぼはなてん)というのはどうでしょう」「なに...
海野十三 「一坪館」
...結局真犯人の思う壺(つぼ)にはまったのです...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...桜の蕾(つぼみ)は...
太宰治 「三月三十日」
...そこは狭い門燈(もんとう)もぼつぼつしかない暗い横町であった...
田中貢太郎 「女の怪異」
...やきするめや餡(あん)つぼなどをつまむのが癖(くせ)になっていました...
新美南吉 「牛をつないだ椿の木」
...若いくせに植木の蕾(つぼみ)をいつくしんでいたのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鬱勃(うつぼつ)たる野心と機智をもったこの男たちが...
長谷川時雨 「最初の外国保険詐欺」
...縮れ毛金壺眼(かなつぼまなこ)の...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...これらのつぼは多種多様で...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...白い寒椿がたった一つ蕾(つぼみ)を開いておりました...
夢野久作 「白椿」
...或(ある)時は涙の壺(つぼ)を覗(のぞ)き...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...あのるつぼの試練が...
吉川英治 「競馬」
...溌墨(はつぼく)というか...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...その袋穴の漆壺(うるしつぼ)みたいな狭い所に...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...温泉壺(ゆつぼ)の中で...
吉川英治 「無宿人国記」
...梅の木のつぼみそめたる庭の隈に出でて立てればさびしさ覺ゆ梅のはな枝にしらじら咲きそめてつめたき春となりにけるかなうめの花紙屑めきて枝に見ゆわれのこころのこのごろに似て褪(あ)せ褪(あ)せてなほ散りやらぬ白梅のはなもこのごろうとまれなくにその次『白梅集』には斯うした風にこの花を歌つたものがなほ多い...
若山牧水 「樹木とその葉」
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