...それをつべこべろくろくあなたの世話も見ずにおきながら...
有島武郎 「或る女」
...つべこべいいくさる...
有島武郎 「星座」
...あまり心配したせいであろうと思います」「つべこべ...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...人の帶を蹈んどきやがつて何をつべこべ理窟を垂れやがるんでえ...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...つべこべご託をならべやがる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「熊」
...つべこべごまかすことはやめてもらおう...
ヴィルヌーヴ夫人 Madame de Villeneuve 楠山正雄訳 「ラ・ベルとラ・ベート(美し姫と怪獣)」
...何を、つべこべ、講釈を披(ひろ)げるか? かようの、あやふやな人形を、証拠品などと、大切そうに――」「奇怪なっ、この人形が、あやふやとは?――何が故に、あやふやか? 高の知れた泥人形ゆえに、あやふやと申されるのか? 牧仲太郎でも召捕えて、白状させれば、あやふやでないと、仰せられるのか? 取調べもなされずと、あやふやと断じて、裁許掛の手へも、御廻しにならぬとすれば、御貴殿も、同じ穴の、むじなと見てよろしゅうござるか?」「何?」「仙波、直々、裁許掛へ願い出ることに致そう」名越が、赤い顔をして、仙波へ、振向いた時、七八人の、静かな足音が、広書院の方に近づいて、障子の開く音がした...
直木三十五 「南国太平記」
...つべこべと尋ねられもしないお喋りを...
中里介山 「大菩薩峠」
...余り言葉に現わしてつべこべ弁じ立てなかった...
夏目漱石 「道草」
...女を喜ばすための小細工をつべこべ言う必要はなさそうだな...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...梯子のりのまねびにアレ忍びがへしを折りましたと訴へのつべこべ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...その緊迫した金五郎の表情と態度に、つべこべと、抗弁する口を封じてしまう、おかしがたく厳(きび)しいものがあって、不服と不満で、仏頂面の子分たちは、だらしなく、二階へ追いあげられた...
火野葦平 「花と龍」
...つべこべ余計なことを言うな...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...はき物を――」「何をつべこべ!」と...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...やはりその小市民風なつべこべを自覚していないで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...つべこべ出入する阿諛的(あゆてき)儒者...
吉川英治 「大岡越前」
...つべこべと、つまらねえ世辞などいうな」出がけに、これが気色にさわった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...つべこべいうぞ」すると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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