...殊に滑稽に見えたのは鼻も亦つぶつぶ汗をかいてゐる...
芥川龍之介 「あばばばば」
...つぶつぶ顔にたまり出した...
芥川龍之介 「おぎん」
...つぶつぶ絣(かすり)の単物(ひとえもの)に桃色のへこ帯を後ろにたれ...
伊藤左千夫 「奈々子」
...粒々(つぶつぶ)の汗が...
田中英光 「オリンポスの果実」
...寒晒(かんざらし)の粉のつぶつぶした...
徳田秋声 「挿話」
...つぶつぶしてにくらしい黄瓜など...
中勘助 「銀の匙」
...深紅色のつぶつぶである...
中谷宇吉郎 「母性愛の蟹」
...墓場の上に紅(あか)い粒々(つぶつぶ)がパッと散って行くほど...
林芙美子 「魚の序文」
...つぶつぶした外観までが...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...暮残る空に柿の実のつぶつぶ数えられるのを見上て...
水上滝太郎 「果樹」
...つぶつぶと紙面に汗をかくのを待って白紙(しらかみ)に押し付けると...
水上滝太郎 「山の手の子」
...そのつぶつぶに空が映つてゐる...
三好達治 「測量船拾遺」
...この繍帳の中から読経の声がつぶつぶときこえて...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...鼻の頭に汗のつぶつぶを光らせて...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...つぶつぶの汗を光らせた新参の弟子がこちらを見て...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...それから夏の雨上りの虹の橋や朝露のつぶつぶを光らせた浅緑の草むらを織ってみたいと思った...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...人間の身体の何十兆分の一という小さい粒々(つぶつぶ)で...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...」「思ふまゝの理を顆々(つぶつぶ)と書きたらんは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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