...そのために妙子の苦しみは一層つのるばかりなのです...
芥川龍之介 「或恋愛小説」
...暑さがつのるにつれて働くのに厭(あ)きて来たお末は...
有島武郎 「お末の死」
...それが吹きつのる吹雪のなかで小さな身体をお互いにすりよせて...
高見順 「いやな感じ」
......
高村光太郎 「智恵子抄」
...黎々火君に・月へ、縞萱の穂の伸びやう澄太君に・待ちきれない雑草へあかるい雨伸びあがつて露草咲いてゐる待つてゐるそこまで送る夕焼ける空の晴れる・あんたがちようど岩国あたりの虫を聴きつつ寝る改作・秋風の、水音の、石をみがく(丘)・機関庫のしづもれば昼虫のなく・これが山いちじくのつぶらなる実をもいではたべ(門)・風ふく草の、鳴きつのる虫の、名は知らない・つく/\ぼうしいらだゝしいゆふべのサイレン・厄日あとさきの物みなうごく朝風九月六日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...風(ひょうふう)は吹きつのる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...年とともにその無慈悲な貞節はつのるばかりだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「私は今朝(けさ)から一時(ひととき)ごとにつのる思いであなたを愛しているのよ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...思い出はつのるばかりである...
中谷宇吉郎 「『団栗』のことなど」
...風はいよいよ吹きつのる...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...哮(たけ)り乱れ鳴る小銃の音すら遮って降りつのりまた降りつのる底抜雨のざざ降りに...
正岡容 「小説 圓朝」
...日に日につのるナチスの暴圧に反抗を感じたのは自然であった...
宮本百合子 「明日の知性」
...(下を向く)長五 (いいつのる)そうだろうが! 世の中が立直しがあるとか何とかで変にゴタゴタとグレハマに騒ぎ出したなあ今日や昨日のことじゃ無え...
三好十郎 「斬られの仙太」
...心細さがつのるばかりです...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いたづらに分けつる路(みち)の露しげみ昔おぼゆる秋の空かな冷ややかなおもてなしについて「ことわり知らぬつらさ」(身を知れば恨みぬものをなぞもかくことわり知らぬつらさなるらん)ばかりが申しようもなくつのるのです...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...不健康がつのると共に...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...軍勢の疲労もますますつのるばかりです...
吉川英治 「三国志」
...雨はいよいよ降りつのる...
吉川英治 「新書太閤記」
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