...これは結果が出なかったということまで書きつづり...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...譚の言葉は僕の耳に唯(ただ)一つづりの騒音だった...
芥川龍之介 「湖南の扇」
...書翰綴(しょかんつづり)をもっていた...
海野十三 「宇宙尖兵」
...そうしてその末筆に感慨のままを書きつづり...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...19眼にみえぬ ゆふぐれのなみだをためて ひとつひとつにつづりあはせた紅玉色(こうぎよくいろ)の薔薇の花...
大手拓次 「藍色の蟇」
...蟹っていう題で綴方(つづりかた)も書いてくるの」「はーい」「はーい」大さんせいだった...
壺井栄 「二十四の瞳」
...彼はそうして子供につづりを言わせながら...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...」このヘルクルという語(訳者注 Hercle 即ちヘラクレス神の名の一種のつづり)はガヴローシュの注意をひいた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...山田春塘の著『日本橋浮名歌妓』は明治十六年六月檜物町(ひものちょう)の芸妓叶家歌吉といへるもの中橋の唐物商(とうぶつしょう)吉田屋の養子安兵衛なるものと短刀にて情死せし顛末(てんまつ)を小説体に書きつづりしものにしてこの情死は明治十三年九月新吉原品川楼の娼妓盛糸と内務省の小吏(しょうり)谷豊栄が情死と相前後して久しく世の語り草とはなれるなり...
永井荷風 「桑中喜語」
...蘇山人(そさんじん)と戯号(ぎごう)して俳句を吟じ小説をつづりては常にわれらを後(しりえ)に瞠若(どうじゃく)たらしめた才人である...
永井荷風 「日和下駄」
...次第々々に蘭語の綴(つづり)も分(わか)るようになって来た...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...これらのうたをうたひつづりたるここちぞする...
三好達治 「朝菜集」
...関係もないことをただ文学的につづり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ああいう詩がつづり合せられなくなるということは余程のことだ...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...樹深くして木の実は珠をつづり...
柳田国男 「雪国の春」
...それは五寸ぐらいの高さに積み重ねてある原稿紙の綴込(つづりこみ)で...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...厚さ二寸位の西洋大判罫紙(フールスカップ)の綴込(つづりこ)みを抱え出すと...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...尤(もっと)もその中(うち)でもカンバス張りの厚紙に挟まった「狂人の暗黒時代」のチョンガレ歌や「胎児の夢」の論文なぞいう書類の綴込(つづりこ)みだけは...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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