...自分ばかりがつつましくしてゐるのは...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
......
高村光太郎 「智恵子抄」
...末席につつましく控えていたら...
太宰治 「善蔵を思う」
...つつましく仕事にかかっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...朋子はつつましく控えていて...
豊島与志雄 「庶民生活」
...なんとつつましく明るく...
豊島与志雄 「高千穂に思う」
...成行きのままにつつましく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...つつましくすわって...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...つつましくうつむいていたお米が...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...つつましくがまん強く考えろ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...そして見てゐるとみんなはつつましく列を組んで...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...つつましく装った女性だけであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...中の伊予簾(いよすだれ)がさらさらと鳴るのもつつましく思召(おぼしめ)された...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...堅気の人に落籍(ひ)かされてつい戦争中の頃までは阿佐ヶ谷へんに老後の世帯つつましく暮らしていたそうである...
吉川英治 「紅梅の客」
...煤竹(すすだけ)の炭籠(すみとり)に火箸(ひばし)はつつましく寄せてあるし...
吉川英治 「松のや露八」
...平常でも世間にはつつましく...
吉川英治 「源頼朝」
...それから、背中を丸くし、眼を伏せたまま、つつましく、今日もいつもと同じように、我れ関せずというふうで食事をするのである...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
便利!手書き漢字入力検索