...くちばしでつつき殺されてしまうんですもの...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「コウノトリ」
...ごく軽く夜番の鼻をつつきますと...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...海野は仕込杖もて床をつつき...
泉鏡花 「海城発電」
...すると雛はみんな走つて行つて牝鶏の拡げた羽の下にくつつき合つてしまひます...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...その紙は舞ひあがつて封蝋の棒にくつつきました...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...灯がぽつぽつつきだしていた...
相馬泰三 「六月」
...彼はその中にはいってる動物をつつき出したかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...みんなは屋根裏部屋にのぼり、穴藏におり、藁の中をつつき、すべての樽のうしろを覗き、パン燒き窯の中を調べなどしたが、彼はいなかった...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...それを烏がねらつてきて憎体(にくてい)に尻をふつてつつつきまはる...
中勘助 「銀の匙」
...つつき合ったり追っかけ合ったり...
永井隆 「この子を残して」
...代助は鋏(はさみ)の先(さき)で観世撚(かんじんより)の結目(むすびめ)を突(つ)つつきながら...
夏目漱石 「それから」
...保田(ほた)から向(むか)ふへ突切(つつき)つて...
夏目漱石 「門」
...右手の直ぐとつつきの部屋の扉の前に歩み寄つて...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...秋霧の林の奥の一つ家に啄木鳥(きつつき)飼ふと人教へけり故あつて失踪した人...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...三本ほどはなれた樫で喙木鳥(きつつき)がその柔らかい樹の皮に嘴(くちばし)をつき刺して...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...吉田の松若竹屋の渡だら/\と渡し場へ下りて行くなぞへな阪のとつつきに...
正岡容 「下町歳事記」
...つい書きもののとつつきが逸(そ)れ...
室生犀星 「笛と太鼓」
...窓(まど)ガラスのぼろをつつき落(おと)したのは...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
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