...こまかいところまでつじつまのあう不思議なはなしがあるものだねえ」これを聞くと...
海野十三 「火薬船」
...色々つじつまの合わぬところが出来て来る...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...時間の点なども辻褄(つじつま)が合っていた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...庸三の感じに映ったあの時の事象の辻褄(つじつま)を合わせるのに...
徳田秋声 「仮装人物」
...どうかすると全く辻褄(つじつま)の合わないことをやり...
徳田秋声 「縮図」
...前後の辻褄(つじつま)の合わない啖呵(たんか)を切って...
中里介山 「大菩薩峠」
...前後とどうしても辻褄(つじつま)の合わない所が一二箇所出て来るんだってね...
夏目漱石 「行人」
...辻褄(つじつま)は立派に合ふでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...無理に辻褄(つじつま)を合せれば...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大ざっぱにいえば作中の文句をたよりに時間的進行に従ってつじつまを合わせようとするもので...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...この辻褄(つじつま)のあった陳述に御子息の精神の異状が認められるでしょうか?」話し手も聴き手もハンカチをとりだして額の汗をふいた...
平林初之輔 「予審調書」
...友の態度にどこか辻褄(つじつま)の合わぬこと――矛盾のあることに...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...それに最初からなにか辻褄(つじつま)の合わぬところを論破するようにやってみよう...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...辻褄(つじつま)を合わせることができないことでも途方に暮れている...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...辻褄(つじつま)の合わない脅迫めいた文句を...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...云う事は辻褄(つじつま)が合うたり合わなんだりするそうで...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...武蔵の離郷がもっと幼少でなければ辻褄(つじつま)が合わないし...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...「こんな所でお目にかかろうとは不思議なご縁でございます……私はまさかあなた様とは思いませんでしたの」言葉の辻褄(つじつま)を失っているのは...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??