...ところが株屋の方はまたそれがつけ目なので...
芥川龍之介 「妖婆」
...省作は頭の後ろを桶の縁へつけ目をつぶって温まりながら...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...対手(あいて)のつけ目になつて...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...俺たちのつけ目だった...
高見順 「いやな感じ」
...そこがこっちのつけ目さ...
谷譲次 「踊る地平線」
...そこがまた俺のつけ目だて...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...彼等の軽侮のつけ目がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...――閑斎はそれをつけ目に十七年の長い間周助を脅かし続けた...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――そこがこっちのつけ目だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そこがつけ目です」「では...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...長崎屋が江戸の人々の困難をつけ目に...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...これがスピッツのつけ目であつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...しかもそこが又タッタ一つのマダムのつけ目なのでした...
夢野久作 「奥様探偵術」
...智謀に長(た)けないのをつけ目として...
吉川英治 「三国志」
...魏が呉を侵すには絶好なつけ目であったに相違ございません...
吉川英治 「三国志」
...誰も彼もこの勝軍(かちいくさ)に気を好くして沸(わ)き立っている時と場所こそつけ目であったといってよい...
吉川英治 「新書太閤記」
...そこをつけ目に、ごひいきの旦那衆から、何かのお祝い事で、晴れ衣裳の仕立物を頼まれたから、金蓮さん、ひとつ家へ来て、仕立て物を手助(てつだ)ってくれまいか……と、まア持ちかけてみるつもりなんですがね」「うまい...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その貧乏をつけ目で...
吉川英治 「源頼朝」
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