...つくばい立(だち)の膝の上へ...
泉鏡花 「怨霊借用」
...つくばいながら、だまってしきりにうなずいております...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...雑草のかげにつくばいながらじっとその灯(ひ)を見上げていると...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...「駝(たくだ)呼んでつくばい据(す)えぬ梅の花」というのがあった...
寺田寅彦 「思い出草」
...あるいは飢(う)えて這いつくばい...
室生犀星 「生涯の垣根」
...つくばい(手洗鉢)の水だけでもよいのである...
室生犀星 「庭をつくる人」
...わたくしは蹲跼(つくばい)(石手洗い)というものを愛している...
室生犀星 「庭をつくる人」
...つくばいだけは背後(うしろ)の見透しが肝心である...
室生犀星 「庭をつくる人」
...しかしつくばいとのつなぎのために砥草(とくさ)のわきに棄石がなければならぬ...
室生犀星 「庭をつくる人」
...つくばいは人の手にふれるものだけに...
室生犀星 「庭をつくる人」
...蒼い底に水をたたえた一基のつくばいは...
室生犀星 「庭をつくる人」
...普通のつくばいの外に...
室生犀星 「庭をつくる人」
...赤日石林気というのも又つくばいの銘でなければならない...
室生犀星 「庭をつくる人」
...つくばいは手頃なのが一つでいいのであるが...
室生犀星 「庭をつくる人」
...……ぐみの木の脇には四方仏のつくばいがある...
山本周五郎 「新潮記」
...つくばいもその頃のなじみである...
山本周五郎 「新潮記」
...供をする者たちは列をなしてつくばい...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...竹童(ちくどう)にちがいない」蛾次郎(がじろう)は犬つくばいにようすをながめて...
吉川英治 「神州天馬侠」
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