...先生と膝をつき合せてゐた...
芥川龍之介 「漱石山房の冬」
...それが互に膝をつき合せて凡(およそ)まん中どころに蹲(うづくま)つたが...
芥川龍之介 「世之助の話」
...」私はまだこの老爺に直接顔をつき合せたことがなかった...
犬田卯 「一老人」
...顔つき合せては、恥かしく、というより、何も彼にもが、しろがね色に光り輝く、この雰囲気(ふんいき)のなかでは、喋(しゃべ)るよりも黙(だま)って、あなたと、海をみているほうが、愉(たの)しかった...
田中英光 「オリンポスの果実」
...高慢そうな鼻つき合せちゃいるけれど...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...この母親と顔つき合せて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...朝から晩まで鼻をつき合せているのだ...
豊島与志雄 「渡舟場」
...銭形の親分さん」盲目の主人(あるじ)――宗兵衛と膝つき合せて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...明け方までつき合せやあがって...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...さうなると広漠たる中に無数に棲息してゐるものと面をつき合せるやうで...
水野葉舟 「言文一致」
...いきなり顔と顔をつき合せたので...
山本周五郎 「似而非物語」
...図をひろげたり書籍をつき合せたりする物音も聞えた...
山本周五郎 「新潮記」
...膝をつき合せるようにして坐った...
山本周五郎 「新潮記」
...それから膝(ひざ)と膝をつき合せるようにして自分も坐ると...
山本周五郎 「日本婦道記」
...嘘だと思うなら休さまとつき合せて下さればいいでしょ...
山本周五郎 「風流太平記」
...かくも狭い御府内に顔つき合せて...
吉川英治 「私本太平記」
...ただ面(おもて)と面をつき合せていた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...しかしさすがに、拳(けん)や酒戦も、やがて飽いて、勝負なしに今度は飲み始めたと思うと、膝つき合せて、なにか議論だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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