...その鯉をいきなりつかむと...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...上衣(うわぎ)をつかむが早いかすぐエレベーターの方に駛(はし)っていた...
海野十三 「見えざる敵」
...人生の尊い味わいをつかむことはできません...
高神覚昇 「般若心経講義」
...◆七月一日発行『文学評論』第二巻第八号もがれた片腕(川柳)鶴 彬腕をもぐ機械だ! 手当もきめてある血みどろのうらみをつかむ...
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...確たる証拠をつかむまでは...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「土色の顔」
......
峠三吉 「原爆詩集」
...鬼あざみ私は何でも觸つたものをつかむ...
林芙美子 「屋久島紀行」
...深谷が何か正体をつかむことはできないが...
葉山嘉樹 「死屍を食う男」
...その図面類をつかむにしては十分に清潔でないように思われたのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...わが清君をつかむのではないだろうか?南洋の快男子清君は夜の海のどこかへ消えてしまった...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...しかも素材を日常の中からつかむ(そんなに大きく)には...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それを飛躍して大義に奉ずる精神をつかむことだけでも容易ではない...
山本周五郎 「菊屋敷」
...おらあ旦那のお草履をつかむだけが役なんだからな...
山本周五郎 「風流太平記」
...あまりに雲をつかむような探しものに来たような心細さがないでもない...
吉川英治 「江戸三国志」
...彼女はそういう理由をつかむ気もなく...
吉川英治 「銀河まつり」
...人心の機微をつかむ方が...
吉川英治 「私本太平記」
...うまく機会(おり)をつかむのだな」「へい」「それと...
吉川英治 「宮本武蔵」
...また生の根をつかむ能力の比較にならぬほどな径庭を許すならば...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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