...藁(わら)でもつかむのと変わりはない...
芥川龍之介 「偸盗」
...人生の尊い味わいをつかむことはできません...
高神覚昇 「般若心経講義」
...また返って来るんだね? (フィールスがドアのそばに立てかけておいた杖をつかむ)さあ来い……来るならおいで...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...其艫をつかむヘクトール...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...さて茲に人々は対象による分類へ移る機会をつかむ...
戸坂潤 「科学方法論」
...彼はやにわにむんずと小商人の襟首をつかむと...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...芸術! それは鷲(わし)が餌食(えじき)をつかむように...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...刺(とげ)ある棒をつかむ者はまず手袋をはめる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...殆ど雲をつかむやうな氣がする...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...まるで雲をつかむようであり謂然とするばかりであつた...
牧野信一 「気狂ひ師匠」
...」さう云つて自分の髪の毛をつかむと盲ひになつてよろめきました...
牧野信一 「舞踏会余話」
...「だれかが手ぶくろでそのシャツをつかむんだ...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「忠義者のヨハネス」
...栄二の消息はどこでもつかむことができなかった...
山本周五郎 「さぶ」
...徳は一つの打開をつかむ機智をもっていたらしい...
吉川英治 「三国志」
...宮さまのご所在だけはこの大蔵にもとんとつかむところがございません...
吉川英治 「私本太平記」
...吉良上野介がたしかに邸にいるという日の確証をつかむ事だった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...出世のつるをつかむ土地は)と...
吉川英治 「宮本武蔵」
...生きた全体としてつかむことを不可能にする...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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