...蛭卷(ひるまき)のつかの間(ま)も忘るゝ隙(ひま)もなかりしが...
高山樗牛 「瀧口入道」
...やがて夜も一時、二時ごろ、ようやく一日の疲れがでたのでしょう、トロトロとしましたが、それもつかの間、だれかに烈しくゆすぶられて、博士はパッととびおきました...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...静寂はつかの間のものだった...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...ただしそれもつかの間のこと...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...カストリに一時のつかの間の主観的遊離をむさぼる型態にまで...
中井正一 「知識と政治との遊離」
...つかの間、来た理由を忘れ、ポケットの本も念頭にない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...たとえつかの間でもだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...つかの間復活したが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...実際メイフィールドの勝利はつかの間だろう……...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
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三好十郎 「詩劇 水仙と木魚」
...そのよろこびもホンのつかの間...
吉川英治 「江戸三国志」
...明け方のつかの間(ま)だったろうが...
吉川英治 「私本太平記」
...そう見えたのもつかの間(ま)で...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「合戦は暁のつかの間にすもう...
吉川英治 「新書太閤記」
...つかの間(ま)に奪取(だっしゅ)された犬山落城の事実だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして、ここに長兄の無事を見て、よろこび合ったのも、つかの間、敵はまた、潮(しお)の返すように、新手を立てて、襲せて来た...
吉川英治 「平の将門」
...月一つ一つかの間であったが熟(よ)く眠ったと思う...
吉川英治 「宮本武蔵」
...つかの間に、時代も遷(うつ)ってゆくな」これが、やがて忠明の唇(くち)から流れた――最初のことばだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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