...しかもついにはその華奢(きゃしゃ)な指を伸べて...
芥川龍之介 「葱」
...ついにはいつも同じ側を太陽に向けるように...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...ついには宣教師を外国にやることが出き...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...そうしてついには幾月も幾月も滞在し続けたので...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...けれどもお客も、その黙殺にひるまず、なんとかして一本でも多く飲ませてもらいたいと願う心のあまりに、ついには、自分が店の者でも何でも無いのに、店へ誰かはいって来ると、いちいち「いらっしゃあい」と叫び、また誰か店から出て行くと、必ず「どうも、ありがとう」とわめくのである...
太宰治 「禁酒の心」
...このままでいてはついには気が狂って了うかも知れぬと思い...
太宰治 「断崖の錯覚」
...ついにはクリストフを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ついにはほんとうにきらうようになる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ついには滔々(とうとう)と川から大洋に吐き出している...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ついには油壺が邪魔になるので...
中里介山 「大菩薩峠」
...ついには最も少しく働くか...
中里介山 「大菩薩峠」
...ついにはKはもはやほとんど自分でたずねる必要がなくなり...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...ついにはノズドゥリョフという藁に取りすがったのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ついには自家固有の陰陽五行論をも喋々(ちょうちょう)するを忌(い)むにいたれり...
福沢諭吉 「物理学の要用」
...それでも、私たちが進むにつれ、人の世の音が次第にはっきりと甦ってきて、ついには、ロンドンの住民の中でも最も無頼な連中が大ぜいあちこちとよろめき歩いているのが見えるようになった...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...ついには陣を引いて山林の陰へ移るであろう...
吉川英治 「三国志」
...ついには閑人の閑居もここにゆるさない日となってからではあるまいか...
吉川英治 「私本太平記」
...ついには五壇ノ法を構え...
吉川英治 「私本太平記」
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