例文・使い方一覧でみる「ついと」の意味


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...」と雫(しずく)を切って、ついと出すと、他愛なさもあんまりな、目の色の変りよう、眦(まなじり)も屹(きっ)となったれば、女房は気を打たれ、黙然(だんまり)でただ目を(みは)る...   」と雫を切って、ついと出すと、他愛なさもあんまりな、目の色の変りよう、眦も屹となったれば、女房は気を打たれ、黙然でただ目をるの読み方
泉鏡花 「歌行燈」

...着更えの着物を持たず金を用意するひまもなくついと出てしまった...   着更えの着物を持たず金を用意するひまもなくついと出てしまったの読み方
伊藤野枝 「出奔」

...牡丹(ぼたん)か何かの花が咲いたようについと来て立った者があった...   牡丹か何かの花が咲いたようについと来て立った者があったの読み方
田中貢太郎 「春心」

...竜子はついと立上って込合(こみあ)う乗客を突きのけて車を下りた...   竜子はついと立上って込合う乗客を突きのけて車を下りたの読み方
永井荷風 「寐顔」

...ついと次の間に行ってしまいました...   ついと次の間に行ってしまいましたの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...「そりやかうすれば熱くないんだ」と客は下の膨れた處を持つてついとほやを拔いた...   「そりやかうすれば熱くないんだ」と客は下の膨れた處を持つてついとほやを拔いたの読み方
長塚節 「開業醫」

...先生はついと立って隣の書斎から部厚な洋書を持って来られて...   先生はついと立って隣の書斎から部厚な洋書を持って来られての読み方
中谷宇吉郎 「続先生を囲る話」

...それがついと闇に消えた...   それがついと闇に消えたの読み方
本庄陸男 「石狩川」

...道は之の字巴の字に曲りたる電信の柱ばかりはついついと真直に上り行けばあの柱までと心ばかりは急げども足疲れ路傍の石に尻を掛け越(こ)し方(かた)を見下せば富士は大空にぶら下るが如くきのう過ぎにし山も村も皆竹杖のさきにかすかなり...   道は之の字巴の字に曲りたる電信の柱ばかりはついついと真直に上り行けばあの柱までと心ばかりは急げども足疲れ路傍の石に尻を掛け越し方を見下せば富士は大空にぶら下るが如くきのう過ぎにし山も村も皆竹杖のさきにかすかなりの読み方
正岡子規 「旅の旅の旅」

...僕はお母様に、お蝶と植木屋のものとに跡を片附けさせて帰って下さるように頼んで置いて、本を二三冊持って、ついと出て、小菅へ帰った...   僕はお母様に、お蝶と植木屋のものとに跡を片附けさせて帰って下さるように頼んで置いて、本を二三冊持って、ついと出て、小菅へ帰ったの読み方
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」

...ついと部屋に帰った...   ついと部屋に帰ったの読み方
森鴎外 「鶏」

...これをも白い花と見て蜻蛉(とんぼ)が一つ指先へついと気軽に降りて来た...   これをも白い花と見て蜻蛉が一つ指先へついと気軽に降りて来たの読み方
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」

...そして三名ともついと幕の外へ立ってゆく...   そして三名ともついと幕の外へ立ってゆくの読み方
吉川英治 「新書太閤記」

...ところが男は、ついと、横に移っていた...   ところが男は、ついと、横に移っていたの読み方
吉川英治 「新・水滸伝」

...ついと起ち上がって...   ついと起ち上がっての読み方
吉川英治 「親鸞」

...伊織はついとそこから駈けて...   伊織はついとそこから駈けての読み方
吉川英治 「宮本武蔵」

...もう二度と兵庫とは顔を合せない覚悟で――ついと門の外へ踏み出しかけたが...   もう二度と兵庫とは顔を合せない覚悟で――ついと門の外へ踏み出しかけたがの読み方
吉川英治 「夕顔の門」

...べつに」鷹揚(おうよう)に頷いて、ついと、闇の中にはいった...   べつに」鷹揚に頷いて、ついと、闇の中にはいったの読み方
吉川英治 「牢獄の花嫁」

「ついと」の書き方・書き順

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