...たしか珍竹林(ちんちくりん)主人とか号していた曙(あけぼの)新聞でも古顔の記者と一しょになって...
芥川龍之介 「開化の良人」
...その中に開化の戯作者(げさくしゃ)のような珍竹林(ちんちくりん)主人が...
芥川龍之介 「開化の良人」
...ちんちくりんの南瓜だからね...
芥川龍之介 「南瓜」
...このちんちくりん奴...
犬田卯 「米」
...ちんちくりんな野鼠までが長い口髯を捻(ひね)りながら...
薄田泣菫 「茶話」
...ちんちくりんでは第一物を捧(ささ)げている台として格好が附かないと...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...ちんちくりんの丸い体をふり立てて...
壺井栄 「大根の葉」
...脚も寸づまりのちんちくりんなのである...
豊島与志雄 「ジャングル頭」
...このちんちくりん」金助は打ってかかろうとして拳を固めると...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちんちくりんの米友が...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちょうど中から出て来るちんちくりんな男にぶっつかった...
中島敦 「弟子」
...ちんちくりんな外套(がいとう)の羽根の下から手を出して...
夏目漱石 「明暗」
...父の喪のためちんちくりんの黒い服に着かえなければいけない...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...片方の青年は、ちんちくりんで、色が黒く、貧相たらしい...
火野葦平 「花と龍」
...ちんちくりんの女が赤ん坊を抱きあげるなり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ちんちくりんで、縹緻(きりょう)も悪く、品のないお石などが、狩野家の麒麟児とまでいわれる近恒を、すでに自分のものかなんぞのように触れまわす...
山本周五郎 「おれの女房」
...「あの三寸男が」だの「ちんちくりんのボロ布(ぎ)れが」のと...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その中で一人のちんちくりんな男が...
蘭郁二郎 「歪んだ夢」
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