...その同一(おなじ)処にちらちらする...
泉鏡花 「婦系図」
...今日この頃のまだ小雪のちらちらする寒さにも...
薄田泣菫 「独楽園」
...船の角燈のちらちらする光の中をそれぞれ自分の場所へ駆けてゆく人々も...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...お高はその平吉の厚子(あつし)の下から露出している蒼白(あおじろ)い足端(さき)のちらちらするのを見ていた...
田中貢太郎 「春心」
...その燈のちらちらする晩は川獺の出る晩であるから...
田中貢太郎 「築地の川獺」
...目にちらちらする花札を手にした...
徳田秋声 「足迹」
...」どこかでそう言って喋(しゃべ)っている小夜子のちらちらする目が...
徳田秋声 「仮装人物」
...電燈のちらちらするころに...
徳田秋声 「爛」
...おおかた貸し切りなんでしょう」「なるほど」父は立ち留って木(こ)の間(ま)にちらちらする旗の色を眺めていたが...
夏目漱石 「行人」
...あながち私が度胸が据(すわ)らないで眼がちらちらするばかりではない...
夏目漱石 「創作家の態度」
...それともこの夢で織った帯とでも形容して然(しか)るべきちらちらするものが...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...想像の眼先にちらちらする彼女...
夏目漱石 「明暗」
...ちらちらするばかり...
火野葦平 「花と龍」
...即ち作者は森の影を踏んでちらちらする葉隠れの月を右に見ながら...
正岡子規 「句合の月」
...ちらちらするなあ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その中の白いなみがしらもまるで玩具(おもちゃ)のように小さくちらちらするようになり...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...その白い灯がちらちらする...
山川方夫 「昼の花火」
...母のよろこぶ顔がちらちらする...
吉川英治 「三国志」
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