...』私(わたくし)はただちょっと見物(けんぶつ)する位(くらい)のつもりで軽(かる)く御返答(ごへんじ)をしたのでした...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...ちょっと見られぬ有様でして...
淡島寒月 「江戸か東京か」
...火鉢の上でちょっと見たが...
泉鏡花 「女客」
...ちょっと見当がつかん...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...四 じっと案じ入ることちょっと見てすぐ句にするとか...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...ちょっと見るとぐあいが悪そうであるが...
寺田寅彦 「映画「マルガ」に現われた動物の闘争」
...ちょっと見たところではほとんど何事も起らなかったかのように森閑として...
寺田寅彦 「震災日記より」
...ちょっと見ると雪ででもおおわれているようであるが...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...佐代子はちょっと見直された...
豊島与志雄 「潮風」
...同図(B)の結晶をちょっと見ると(A)のような形に見えることは吾々も経験していることで...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究」
...原因があまりに複雑過ぎてちょっと見当がつかない時に云うのだね...
夏目漱石 「明暗」
...曙水仙、花ワサビ、水竹蘭、延命竹などとも称される」生れながらの田舎育ちなら、知っていたかも知れないが、ちょっと見ては、セリにそっくりである...
野村胡堂 「胡堂百話」
...おまえの手帳をちょっと見せな...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...自分はお母さんをほんのちょっと見ただけだが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...ちょっと見たところでは...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「忠義者のヨハネス」
...「これは水の晩にあたしがお常さんのおばさんから預かったものですの」「あらましのことは友助さんに聞いたがね」男は包をちょっと見たばかりでこう云った...
山本周五郎 「柳橋物語」
...いまちょっと見たところでは...
山本周五郎 「山彦乙女」
...どこに兵馬を歩(あゆ)ますか? ――ちょっと見定め難いような地勢ばかりだった...
吉川英治 「三国志」
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