...ちょっとの間にどんどん大きさを増していった...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...まったくちょっとの間にひどく老いぼれて元気のなくなった彼を見ると...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...「な、なに、ちょっとの間に、おまえの顔色がよくなったから、やっぱり彼(あ)の薬がきいたと見える」お岩は何かしら不安であった...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...「逢ったのだろう」さっきからちょっとの間に恐ろしく相形(そうぎょう)の変ったお宮の顔を瞻(みまも)った...
近松秋江 「うつり香」
...養蚕で取った金を夕方裏の川へ出ているちょっとの間に...
徳田秋声 「足迹」
...ちょっとの間には目に見える儲(もう)けはないとしても...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちょっとの間に相場がきまってしまった...
夏目漱石 「自転車日記」
...「そんなちょっとの間に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...浅草山の宿の金蔵というのは、まだ三十三四の若い男ですが、三年前新鳥越から移って来て金貸を始め、ちょっとの間に、メキメキと身上(しんしょう)を肥(ふと)らせて行きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...幕府はフランスにとりなしを頼み入れるというふうでちょっとの間にものにしてしまった...
服部之総 「尊攘戦略史」
...しかし、元来が百姓で、力はあるので、ちょっとの間に、要領をおぼえると、女の三倍は能率をあげた...
火野葦平 「花と龍」
...ちょっとの間に自分をこんなにも深入りさせてしまった今までの経過を考えた...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...ほんのちょっとの間に好きになるんだもの...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...これをちょっとの間に合せにした...
矢田津世子 「神楽坂」
...お腹立ちでもございましょうが、どうかご勘弁なすって下さい」そしてまた、劉唐の肩を、一つ突き飛ばして、「この酒食(く)らい野郎め、ちょっとの間に、もう酒をくらった揚句、なにを考えて、飛び出したかと思えば」いきなり、彼の手から、野太刀をひッたくって、刀背打(みねう)ちに撲りかけた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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