...中有(ちゅうう)の中を所きらわずおどおどと何物かをさがし求めるように輝いた...
有島武郎 「或る女」
...ミハイル、アウエリヤヌイチもやはり、しょっちゅう、アンドレイ、エヒミチを訪問(たず)ねて来(き)て、気晴(きばらし)をさせることが自分(じぶん)の義務(ぎむ)と心得(こころえ)ている...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...婢(じょちゅう)であろう稚児髷のような髪をした少女に燈籠を持たせて...
田中貢太郎 「牡丹燈記」
...今鋏(はさみ)のさきから飛び出す昆虫(こんちゅう)の群れをながめていた瞬間に...
寺田寅彦 「芝刈り」
...その曲がった脊柱(せきちゅう)のごとくヘテロドックスなこの老学者がねずみの巣のような研究室の片すみに...
寺田寅彦 「野球時代」
...ジャン・ヴァルジャンは自白を躊躇(ちゅうちょ)するような男とは思われなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...私は爛酔(らんすい)の真最中(まっさいちゅう)にふと自分の位置に気が付くのです...
夏目漱石 「こころ」
...手を出しよるちゅう話...
火野葦平 「花と龍」
...何だと思うと中風病(ちゅうふうやみ)の老爺(おやじ)が...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...蛇身から兜率天(とそつてん)へ鞍替(くらがえ)したちゅう話など...
南方熊楠 「十二支考」
...ムバムビちゅう大蜥蜴(とかげ)に逢い仔細を語ると...
南方熊楠 「十二支考」
...錬稠(れんちゅう)せられた...
森鴎外 「花子」
...忠義者(ちゅうぎもの)のヨハネスは...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「忠義者のヨハネス」
...じつは酒ではなく焼酎(しょうちゅう)なので...
山本周五郎 「青べか物語」
...長崎遊学ちゅうの筆記や図録を提出するように...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...山村座は休演ちゅうであった...
山本周五郎 「山彦乙女」
...五湖のあたりにおこった急変を注進(ちゅうしん)した...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ひとたび敗者に立ったときの――わけても居城を逐(お)われて落人(おちゅうど)になったときの――惨たる姿と心根とは...
吉川英治 「新書太閤記」
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