...学問ができるのなんのって人がちやほやするのを真(ま)に受けてしまってからに...
有島武郎 「星座」
...彼はちやほやされればされるほどそれが気に入らず...
海野十三 「地球発狂事件」
...二にも孫と畳にも置かぬほどにちやほやして...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...此方(こちら)からちやほやと機嫌を取つて入込むが常なり...
永井荷風 「桑中喜語」
...船堀(ふなぼり)の家(うち)にいた時分(じぶん)には近処の若いものにちやほやされた...
永井荷風 「ひかげの花」
...女共にちやほやされながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...美代子が要之助にちやほやするのを見なければならなかった...
浜尾四郎 「夢の殺人」
...ちやほやされていた断食芸人は自分が楽しみを求める群集から見捨てられたのを知った...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「断食芸人」
...ちやほやされるかしなければ...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...ちやほやして貰うことが無性に好きだからさ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...好んでちやほやしてはいたが...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...ちやほやされてるんじゃないか...
平林初之輔 「アパートの殺人」
...夫にちやほやされるだけの愛玩物に過ぎないし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...ちつともちやほやしてくれない三田のところが一番つまらなく...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...いろんなものが慾しくなるし若ければ皆がちやほや言ふし...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...用のある時ばかりはこの通りちやほやした...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...「猪之は小さいじぶんから女にちやほやされた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...困っている沢山の男の方にちやほやしているの...
横光利一 「上海」
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