...女給仕が急に飴(あめ)ちよこのやうな甘い笑窪(ゑくぼ)を見せてちやほやしてくれた...
薄田泣菫 「茶話」
...心では彼がちやほやしてくれないのがかえってありがたいのだった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...ところが奥さんはちやほやされて来た女だ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「追放されて」
...今日もお袋にちやほやされて...
徳田秋声 「足迹」
...近所の麻雀(マージャン)ガールやゲーム取りにもちやほやされたが...
徳田秋声 「のらもの」
...ちやほやとかわいがってくれたら! そういう家庭は素敵じゃないか! 時によると...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...脂気(あぶらけ)の多い金色の皮膚をしていた――それが急に宮廷音楽員をちやほやしだしたので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女はあたりの人々からちやほやされながら半可通な言葉をかわしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...船堀(ふなぼり)の家(うち)にいた時分(じぶん)には近処の若いものにちやほやされた...
永井荷風 「ひかげの花」
...女共にちやほやされながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...義理ずぐめにちやほやしてくれるところを...
夏目漱石 「明暗」
...今まで永いことちやほやされていたこの娘っ子を...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...ひとのお嬢さんをちやほやするのもいいが...
久生十蘭 「キャラコさん」
...ちやほやされてるんじゃないか...
平林初之輔 「アパートの殺人」
...でも金持ちだからインド商会は、ちやほやした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...ちつともちやほやしてくれない三田のところが一番つまらなく...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...もし世間からちやほやされたいためであったのなら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...兄の友人などからちやほやされることに...
柳田国男 「故郷七十年」
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