...店の中には「泰ちゃん」のお母さんらしい人が一人座っている...
芥川龍之介 「本所両国」
...――末娘(すえっこ)で可愛いお桂ちゃんに...
泉鏡花 「怨霊借用」
...千(ち)いちゃんは...
海野十三 「恐怖の口笛」
...お坊ちゃん育ちだな...
太宰治 「乞食学生」
...ちゃんと背広を着て...
太宰治 「誰も知らぬ」
...橋を渡り、中学校のまえまで来て、振り向くとポチが、ちゃんといた...
太宰治 「畜犬談」
...以前から通りがかりに見てわしはちゃんと知っていましたとも」という私にとっては何よりの返事であった...
橘外男 「逗子物語」
...雪子ちゃん一人をさえ持て扱っているような次第で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...なおよく聞くと、渋谷では義兄も姉も、妙子を下へも置かぬような款待(かんたい)ぶりで、義兄は今朝も出がけに、こいさん折角来たのだから、今度はゆっくりして行ってくれ、狭い所で気の毒だけれども今は雪子ちゃんが留守だから、どうにか繰合せが付かなくはない、生憎(あいにく)僕は此処のところ忙しいが、五六日すれば暇になるから何処(どこ)へでも案内しよう、尤も昼は一時間休みがあるから、今日でも正午に丸の内の方へ来てくれたら昼食ぐらいは附き合ってもよい、などと云ってくれ、今日丸ビルのプレイガイドで歌舞伎の切符を取って上げるから、二三日中に、鶴子と、幸子ちゃんと、三人で行って来給えなどと、気味が悪い程の上機嫌(じょうきげん)で、今迄(まで)こんなに義兄から親切に云われたことはないくらいであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...世間ではちゃんと克子をめくら扱いしているのだし...
壺井栄 「赤いステッキ」
...特にお雪ちゃんが...
中里介山 「大菩薩峠」
...人の気配には気がつかなかったのですが、お雪ちゃんが、そのとき愕然として驚いたのは、直ぐ眼の前の宮川の岸辺に漂うた破れた屋形船であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...ヤッちゃんも負(まけ)ずに傑いぞ...
長谷川時雨 「源泉小学校」
...それとなくお竜ちゃんの機嫌(きげん)をとることを覚え出した...
堀辰雄 「幼年時代」
...ちゃんぽんになっている声が...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...豊ちゃん、お前の気を引いたりしたなあ、俺が悪かったかんべんしてくんな...
三好十郎 「樹氷」
...「おすえちゃんにも相談にのってもらいてえことがあるんだ」とさぶはおすえに云った...
山本周五郎 「さぶ」
...お菊ちゃんは、浜中屋の娘分で、芝居町の笛吹きの立(たて)で、小杉長五郎という男を聟(むこ)に入れたことがあるが、二年も添わないうちに死に別れて後家(ごけ)になった...
吉川英治 「松のや露八」
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