...海を見る広き巷(ちまた)の四の辻...
石川啄木 「詩」
...終(つひ)に見果てぬ内心の夢の衢(ちまた)に迷ふらむ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...巷(ちまた)は閑散...
太宰治 「愛と美について」
...巷(ちまた)の初夏のよそおいを...
太宰治 「皮膚と心」
...箱根以東の大江戸の巷(ちまた)から完全に姿を消してはいない...
中里介山 「大菩薩峠」
...夜の巷(ちまた)をさまよう売春婦にかぎられているのである...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
......
三好達治 「一點鐘」
...下宿屋から街(ちまた)に出(い)づれば...
森鴎外 「渋江抽斎」
...すなわちまた天稚彦の草紙と同じであった...
柳田国男 「年中行事覚書」
...必ず小松明(しょうたいまつ)であったということはすなわちまた精霊の火の運搬せられたことを語るものであろう...
柳田国男 「年中行事覚書」
...すなわちまた金貸の霊...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...白い内股(うちまた)が臀(しり)のほうまであらわに見え...
山本周五郎 「青べか物語」
...よく花柳(かりゅう)の巷(ちまた)に出入したり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...巷(ちまた)に仆れた...
吉川英治 「私本太平記」
...乱世の巷(ちまた)に...
吉川英治 「新書太閤記」
...やがて満天満地を焦(こ)がす戦炎となろうとするのを――今は巷(ちまた)の声でなく臆測でなく...
吉川英治 「新書太閤記」
...ちまたには、清盛とのうわさがいろいろ取沙汰され、今は壬生(みぶ)の小館(こやかた)にかこわれている...
吉川英治 「随筆 新平家」
...雨にはなるまいて」巷(ちまた)の声はもう...
吉川英治 「宮本武蔵」
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