...内部(なか)はちっとも暗(くら)いことはなく...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...「ちっとも存じませんで...
泉鏡花 「婦系図」
...おれはよんべちっとも寝なかった」こう言って父も思い迫ったごとく眼に涙を浮かべた...
伊藤左千夫 「春の潮」
...ちっとも」「おかしいな...
梅崎春生 「狂い凧」
...ちっとも存じませんでした...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...ちっとも心配することはないよ...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...山でころんで腰をちっとばかり強く打っただけのことで」「そりゃいけねえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...こいつはちっと買えねえよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...私はどうしたものかちっとも欲しくない」「どうしたんでしょうね」「多分...
野村胡堂 「眠り人形」
...ちっとも痛いことはない...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...」青年はきちっと口を結んで男の子を見おろしながら云ひました...
宮沢賢治 「〔「銀河鉄道の夜」初期形一〕」
...ちっとも保障のない位置ですから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それがあのようにちっともじっとしていず常に形を変えているのを見て...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ちっとも序文らしく無くなったが...
柳田国男 「故郷七十年」
...一体貴様の為(す)る事は俺にはちっとも訳が解からぬぞ...
夢野久作 「白髪小僧」
...妾を捕まえまして科学(サイエンス)とか哲学(フィロソフィ)とか英語のまじったむずかしいお話をしかけますけれども妾にはちっともわかりません...
夢野久作 「暗黒公使」
...「俺も、そう思うが、まだ伊勢路も、上方の往来も、木戸が厳しいから、せめて、雪のふる頃まで隠れていたがよいと、後家もいうし、あの娘もいうものだから――」「おぬしのように、炉ばたで、酒をのんでいたら、ちっとも、隠れていることにはなるまいが」「なあに、この間も、浮田中納言様だけが捕まらないので、徳川方の侍らしいのが、躍起(やっき)になって、ここへも詮議(せんぎ)に来たが、その折、あいさつに出て、追い返してくれたのは俺だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...……ちっとも知らなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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