...距離と時間の観念がちぐはぐになったかんじだった...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...硬い大人の面をかぶつた子供といふちぐはぐな感じにも見えた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...感じの連続はかなりちぐはぐであり...
寺田寅彦 「映画雑感(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...われわれはやはりそういうちぐはぐを感じない訳には行かないであろう...
寺田寅彦 「ラジオ雑感」
...ちぐはぐの親父と...
徳田秋声 「縮図」
...ちぐはぐな南京皿(なんきんざら)に茄子のしんこが盛られたりした...
徳田秋声 「挿話」
...ちぐはぐな気持だった...
豊島与志雄 「浅間噴火口」
...ちぐはぐな瞑想を誘うのだったが...
豊島与志雄 「死ね!」
...二人の間にちぐはぐな沈黙の時間がすぎた...
豊島与志雄 「囚われ」
...訳の分らないちぐはぐなところが...
豊島与志雄 「南さんの恋人」
...ちぐはぐにならないやうにしますから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そうしたちぐはぐな思いが...
林芙美子 「晩菊」
...ひどくちぐはぐな恰好で床(ゆか)の上にのびている...
久生十蘭 「予言」
...いろいろとちぐはぐした噂が言いふらされて...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...それが私たちの気もちをどうかすると妙にちぐはぐにさせるのだろう...
堀辰雄 「楡の家」
...テラテラ髪を分けた下の顔をつくって呶鳴る縞背広の存在とガラス一重外のそのようなあたり前の風景の対照はちぐはぐで自分の心に深く刻みつけられるのであった...
宮本百合子 「刻々」
...物事を半分しかいえない・ごたまぜにもまたちぐはぐに言わねばならない・なにか特別なわけもあるのであろう**...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...勿体(もったい)ぶるからいうことがちぐはぐになるんだ...
山本周五郎 「新潮記」
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