...きちんとしているようで妙にちぐはぐな...
梅崎春生 「狂い凧」
...距離と時間の観念がちぐはぐになったかんじだった...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...ちぐはぐな心持であった...
相馬泰三 「六月」
...ちぐはぐのような小間(こま)のたくさんある家建(やだ)ちも...
徳田秋声 「足迹」
...その方向がちぐはぐだ...
豊島与志雄 「猫捨坂」
...彼は変にちぐはぐな気持で...
豊島与志雄 「反抗」
...心と言葉とがちぐはぐになりそうだった...
豊島与志雄 「反抗」
...然しその全体の雰囲気はへんにちぐはぐで...
豊島与志雄 「祭りの夜」
...どちらから見ても、ちぐはぐだらけ、矛盾だらけだ――こいつを納めた奴の常識のほどが疑われる...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんなちぐはぐな時代にいるのね...
久生十蘭 「キャラコさん」
...私達のちぐはぐな対話を続けていた...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...それが私たちの気もちをどうかすると妙にちぐはぐにさせるのだろう...
堀辰雄 「楡の家」
...「成らさずには置きませぬ」この時の主従の気持はひどくちぐはぐなものであった...
本庄陸男 「石狩川」
...テラテラ髪を分けた下の顔をつくって呶鳴る縞背広の存在とガラス一重外のそのようなあたり前の風景の対照はちぐはぐで自分の心に深く刻みつけられるのであった...
宮本百合子 「刻々」
...何だかすこしちぐはぐな気もするので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...しかもその構造は甚だ雑然としてちぐはぐであるから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...何かちぐはぐな不安な感じが先きにくる...
矢田津世子 「女心拾遺」
...それもたいがいは使いかたがちぐはぐだし...
山本周五郎 「季節のない街」
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