...その拍子(ひやうし)に頸(くび)すぢがちくりとした...
芥川龍之介 「鵠沼雑記」
...際(きわ)どくちくりと閃(ひらめ)いたと思うと...
芥川龍之介 「毛利先生」
...なにかちくりとむねにささったよ...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...とつぜん博士の心にちくりと痛い質問を投げかけたばかりか...
海野十三 「火星兵団」
...検事もこれには目をぱちくりとやった...
海野十三 「地獄の使者」
...すると彼女は嘲弄の針でエセックスをちくりと刺しておいて...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...ちくりと熊本君を攻撃してやった...
太宰治 「乞食学生」
...眼を大袈裟(おおげさ)にぱちくりとさせた...
太宰治 「ろまん燈籠」
...いちばん後からお帰りでしょうて!」フョードル・パーヴロヴィッチはもう一度ちくりと刺した...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ちくりちくりと皮肉な針をさされた...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...叢に踏み込んだ蹠を何かでちくりと刺された...
豊島与志雄 「月明」
...左腕の注射の跡がちくりと痛んだ...
豊島与志雄 「二つの途」
...ちくりとやられた...
夏目漱石 「坑夫」
...おやと驚く途端(とたん)にまたちくりと刺した...
夏目漱石 「坑夫」
...また猛烈にちくりと螫された...
夏目漱石 「坑夫」
...――眠元朗はちくりと胸を螫(さ)されたような気がした...
室生犀星 「みずうみ」
...しばらくしてちくりと刺す物があるから...
横瀬夜雨 「筑波ねのほとり」
...ちくりと一本くるんですからねえ...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
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