...その矗々(ちくちく)として...
宇野浩二 「それからそれ」
...胸先がちくちく痛むようなことがないでもなかったが...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...ちくちく悔いはじめたのである...
太宰治 「逆行」
...ちくちくしやしなくって? そう言っているのよ...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...肩や上膊のあたりをちくちく刺すように感ぜられて来た...
中谷宇吉郎 「雪後記」
...枕の下にある時計までがちくちく口をきく...
夏目漱石 「草枕」
...そうして身体中(からだじゅう)至る所がちくちくしているのを発見した...
夏目漱石 「坑夫」
...友を非常な神経質な針のさきのやうなちくちくした痛みを絶えず経験させた...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...蕁麻(いらくさ)が手をちくちく刺し...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
... 糸の ちくちく いう音...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「グロスターのふくやさん」
...手足に変なちくちくする感覚があった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...ちくちくするいばらの中からはい出して...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...ちくちく痛(いた)んだし...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...砂浜のちくちくする草は...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...周囲の崖には昼も暗い程大木が矗々(ちくちく)と茂っていた...
宮島資夫 「四谷、赤坂」
...お后(きさき)さまでも宮女でもちくちく螫(さ)される...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...最も些細な邪魔が最もちくちくする...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...躯じゅうがちくちくするほどのいやらしさと...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
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