...そこまで木(き)のえだがのびているみぎわちかく...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「小夜啼鳥」
...隅田川の川口ちかくは...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...その総滝(そたき)とは川はゞはおよそ百間(けん)ちかくもあるべきに...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...「ちかくに家か村がありますか?」と駅長にきいた...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...ちかくに火事が起つたり...
太宰治 「右大臣実朝」
...常連が二十人ちかく...
太宰治 「酒の追憶」
...こほろぎが身にちかく鳴くやうになつた...
種田山頭火 「一草庵日記」
...もぎのこされた熟柿をもがう・垣も茶の木で咲いてゐますね・秋もをはりの夜風の虫はとほくちかく十一月四日終日読書...
種田山頭火 「其中日記」
...次ぎの相手がもう側ちかく来てでもいるような気振りを見せるのだった...
徳田秋声 「仮装人物」
...あたりちかく聞きおどろくべき庵もなければ...
中里介山 「大菩薩峠」
...私たちの村のちかくの...
新美南吉 「ごん狐」
...場處(ばしよ)も小石川(こいしかは)の植物園(しよくぶつゑん)にちかく物靜(ものしづか)なれば...
樋口一葉 「うつせみ」
...妙に屋棟(やのむね)ちかくを這いまわっている……十が十...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...慣れ切るといふことは殆ど不可能にちかく...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...わたしは一年ちかくも国元へ戻らず音信不通だつた...
牧野信一 「わが生活より」
...「マツチをする女給」以下はよほど大正も末年ちかく...
正岡容 「大正東京錦絵」
...机に向う者が十人ちかくにまでなった...
山本周五郎 「さぶ」
...すでに八カ月ちかく経っている...
山本周五郎 「山彦乙女」
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