...黄葉した落葉松(からまつ)が所々に腕だるそうにそびえて...
芥川龍之介 「日光小品」
...栄介は気だるそうに...
梅崎春生 「狂い凧」
...やがてだるそうに口を開いた...
梅崎春生 「狂い凧」
...鼠色の洋袴(ズボン)に包まれた脚をだるそうに土間におろした...
梅崎春生 「日の果て」
...だるそうにうねって...
太宰治 「秋風記」
...だるそうにうねって...
太宰治 「トカトントン」
...だるそうにやってくる...
太宰治 「豊島與志雄著『高尾ざんげ』解説」
...のたり/\とだるそうに打ち...
谷崎潤一郎 「幇間」
...彼はだるそうに伸びをして...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...このちびさんが門前の小僧で覚えてしまうて……」祖母は気だるそうに笑っていた...
徳田秋声 「挿話」
...それをけだるそうに左に傾げて...
豊島与志雄 「囚われ」
...ときどきだるそうに起きあがって水を飲む...
久生十蘭 「奥の海」
...だるそうに窓際の長椅子の上に長くなった...
久生十蘭 「川波」
...だるそうに呻いたが...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「琴」
...島で銅鑼(どら)がだるそうにぼんぼんと鳴り椰子の木もパンの木も一ぱいにからだをひろげてだらしなくねむっているよう...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...「死にました」おくにはけだるそうに答えた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...待ちくたびれていたらしいが、源内の姿を見ると、お米は、愛嬌(あいきょう)のいい顔をして、「先生、お留守でしたが、どうせ朝のことですから、じきにお帰りであろうと思って」「はあ」と、源内は、だるそうに、座敷へ上がって、「――待っておいでたのか」「ええ、きのうもムダ足をいたしましたから」「そうそう、昨日はとんだ失礼を」「こんな早くから、どちらへおいででございました...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...病気なのか――』『いいや』黒住はだるそうに...
蘭郁二郎 「蝕眠譜」
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