...べんべんだらだら書いて雑誌に発表したのを読んだ覚えがある...
石川欣一 「可愛い山」
...だらだらとくそにもならん話をしてわしを引きつけて置いて……ほう...
海野十三 「戦時旅行鞄」
...だらだら降りると竜神様の森があつて...
太宰治 「津軽」
...往来からだらだらと半町ばかり引っ込んだ爪先(つまさき)上りの丘の路を...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...やがて不思議なだらだらした節で...
田山花袋 「蒲団」
...それがだらだらと川の方へ下り...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...芳一は入禅の姿勢でそこに坐っているのを住職は認めた――傷からはなお血をだらだら流して...
小泉八雲 Lafcadio Hearn 戸川明三訳 「耳無芳一の話」
...そして砂地の道を横切ってだらだらした坂をのぼると...
徳田秋声 「仮装人物」
...だらだらな坂道がつきるへんに...
徳永直 「白い道」
...三週間もだらだらと交渉が長びきました...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...みんなはいつになく私の渋滞するのをみて軽蔑して笑つてたがあいにくいつまでたつても一字も読みそこなはずにだらだらとつづけてゆく...
中勘助 「銀の匙」
...何時でも拔いだことの無い獵虎(らつこ)の帽子をとつてだらだらと流れる汗を拭いて居る...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...女子美術の前をだらだら下りて菊坂へ出ようとしたのである...
中戸川吉二 「イボタの虫」
...やがて右へ切れて堤のようなものをだらだらと下りる心持がしたが...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...平板的にだらだらとするばかりで...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...ロダンの家の路真赤(まつか)な土が照り返すだらだら坂(ざか)の二側(ふたかは)に...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...だらだらと坂を降りると小溝(こみぞ)があって...
吉川英治 「江戸三国志」
...「気一つだ」だらだらと...
吉川英治 「無宿人国記」
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