...薄汚い室の中の乱雑(だらしなさ)が一時に目に見える...
石川啄木 「病院の窓」
...小濱(こはま)や金紗(きんしや)のだらしなさを思知(おもひし)らさう...
泉鏡太郎 「雨ふり」
...下腹(したばら)のだらしなさ加減が...
薄田泣菫 「茶話」
...なんというだらしなさだ...
太宰治 「正義と微笑」
...なんといふだらしなさ! 頭がわるいから駄目なんだ...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...自分のだらしなさがはつきり解る...
種田山頭火 「其中日記」
...切手を飲みあるくだらしなさ...
種田山頭火 「其中日記」
...午後、誘はれて、出張する樹明君のお伴をして山口へ行く、ほどよく飲んで帰つて来たが、それからがいけなかつた、私は樹明君を引き留めることが出来なかつば(マヽ)かりではない、のこ/\跟いてまはつて、踏み入つてはならない場所へ踏み入つてしまつた!……何といふ卑しさ、だらしなさ、あゝ...
種田山頭火 「其中日記」
...しかしまただらしなさや家政の亂脈も...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...とめどもないだらしなさを曝(さら)す男...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼はだいたい亭主のだらしなさのためにこの宿に入るようになったので...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...陸へあがったばっかりにこのだらしなさ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...留守中の秦・吉岡のだらしなさを非難し...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...東宝映画のだらしなさ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...そして営業上のだらしなさは...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...そんな自分のだらしなさに肚(はら)が立って「ちぇっ」と舌打ちをした...
山本周五郎 「七日七夜」
...これに取って代った新東京人の風俗のだらしなさ加減を見よ...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...それにまだ一本の禮状さへ出してない自分のだらしなさが...
横光利一 「蛾はどこにでもゐる」
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