...餘りだらしない風を見せたくないので...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...少々金銭的にはだらしない方で...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...そんなものをごらんなすったのだろうと思いましてね」お波も倭文子のだらしない生活を見兼ねていたのだ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...私、あんな、だらしない事は、きらいです...
太宰治 「饗応夫人」
...けれどもだらしない恰好(かっこう)ではなくて...
太宰治 「斜陽」
...そんな、だらしない癖が、いけなかったと、宿のものも言っていた...
太宰治 「断崖の錯覚」
...――山よりほかに、……なぞという大時代的なばかな感慨にふけって、かすかに涙ぐんだりなんかして、ひどく、だらしない...
太宰治 「八十八夜」
...あまいだらしない種族のものとして多くの人の嘲笑(ちょうしょう)と軽蔑の的にされるようであるが...
太宰治 「フォスフォレッスセンス」
...だらしない恰好で何か呂律(ろれつ)の廻らない濁声(だみごえ)を挙げていることであったが...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...ナオミはだらしない恰好(かっこう)をして...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...なんぼなんでも女の癖にあんまりだらしないさかいに...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...なんぼなんでも女の癖にあんまりだらしないさかいに...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...このだらしないカフェーで...
豊島与志雄 「南さんの恋人」
...それだけは以前のだらしない習慣の名残りだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そう思って、同情はしてみても、眼前、このだらしない、ずるこけ落ちた緋縮緬(ひぢりめん)の品物を見せられると、うんざりする...
中里介山 「大菩薩峠」
...マドロス君のようなだらしない奴でもまた憎めないところがある戻って来れば私は悪い気持がしない七兵衛おやじが当分戻れないと考えると悲しい悲しいのはそればかりじゃないたずねてわからない人が幾人もある逢いたいと思うけれども逢えない人がこの世に幾人もある!こう言って...
中里介山 「大菩薩峠」
...だらしない格好で...
中里介山 「大菩薩峠」
...だらしない服装をしたジョウジ・ジョセフ・スミス――その時はかなりの年配で...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
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