...私は私のだらしない性分としてそう悪い気持ではなかった...
高見順 「如何なる星の下に」
...だらしない恋情の氾濫(はんらん)...
太宰治 「思案の敗北」
...だらしないところもあるけど...
太宰治 「新ハムレット」
...図々(ずうずう)しい、わがままだ、勝手だ、なまいきだ、だらしない、いかなる叱正(しっせい)をも甘受いたす覚悟です...
太宰治 「誰」
...作者の美文調のだらしない感傷にすぎないやうな気がして来て...
太宰治 「津軽」
...服装もだらしない...
太宰治 「東京八景」
...だらしないぞ! と叱(しか)られたような気がして...
太宰治 「パンドラの匣」
...だらしない作品と存じました...
太宰治 「HUMAN LOST」
...だらしないけれども...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...お望みのことはなんなりとお答えしますよ――これは確(しか)とお約束します!」パーヴェル・パーヴロヴィチは例のだらしない微笑でにやりと笑った...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...だらしない様子を見せることはない...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...だらしない坐り方をしていた...
豊島与志雄 「反抗」
...だらしない相手と...
中里介山 「大菩薩峠」
...そう思って、同情はしてみても、眼前、このだらしない、ずるこけ落ちた緋縮緬(ひぢりめん)の品物を見せられると、うんざりする...
中里介山 「大菩薩峠」
...マドロス君のようなだらしない奴でもまた憎めないところがある戻って来れば私は悪い気持がしない七兵衛おやじが当分戻れないと考えると悲しい悲しいのはそればかりじゃないたずねてわからない人が幾人もある逢いたいと思うけれども逢えない人がこの世に幾人もある!こう言って...
中里介山 「大菩薩峠」
...眺めているうちに彼のだらしない唇のすみからは涎(よだれ)が垂れ落ちた...
本庄陸男 「白い壁」
...一度ソフアの上に這ひあがつたが再びドタリとだらしない音を立てゝ床の上に転げ落ちると...
牧野信一 「痴酔記」
...ヨーロッパの民衆は平常の表情はだらしないゆるんだ様子をしている者でも...
宮本百合子 「映画の恋愛」
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