...そしてすべての人から軽蔑されているだらしない純次の姿が...
有島武郎 「星座」
...「あんただってだらしない男だけに過ぎないですからね」天願氏は盃をぐっとほした...
梅崎春生 「風宴」
...なんというだらしない人でしょう」ニーナは...
海野十三 「人造人間の秘密」
...それこそだらしないことをしでかすのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...私は私のだらしない性分としてそう悪い気持ではなかった...
高見順 「如何なる星の下に」
...だらしない言葉だ...
太宰治 「鴎」
...けれどもだらしない恰好(かっこう)ではなくて...
太宰治 「斜陽」
...気が弱くてだらしない癖に...
太宰治 「十五年間」
...なぜだか涙がだらしないくらいに出て...
太宰治 「惜別」
...あんなだらしない有様でいるんですねえ...
太宰治 「惜別」
...いつたいこの城下まちは、だらしないのだ...
太宰治 「津軽」
...あまいだらしない種族のものとして多くの人の嘲笑(ちょうしょう)と軽蔑の的にされるようであるが...
太宰治 「フォスフォレッスセンス」
...なんぼなんでも女の癖にあんまりだらしないさかいに...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...亭主はだらしないふうで...
田山花袋 「田舎教師」
...理由はその家にだらしない女中がいて...
豊島与志雄 「文学以前」
...若い娘らがいわゆる「少しだらしない」と称するものだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...酔ったまぎれに夜具を撥(は)ねのけ女も男もだらしない寝すがた...
中里介山 「大菩薩峠」
...双方ともだらしない姿になって行ってしまった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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