...だらけたからだ付の男が訪ねて來て...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...休みすぎた、だらけた、一句も生れない...
種田山頭火 「行乞記」
...いつもみだらな血で印を刻した女のだらけた笑ひ顏ばかりが色を鮮明(あざやか)にしてゐた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...(だらけた気力のない歩き方をする)足がしびれたわ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...だらけた様子をしている...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...毎日毎日こうしてだらけたような生活に浸っていた...
徳田秋声 「足迹」
...」と舌のだらけたような調子で声かけた...
徳田秋声 「新世帯」
...花を引いていた間の女のだらけたような態度が腑(ふ)に落ちかねるような気もした...
徳田秋声 「黴」
...だらけた自分の心に鞭打って根本的にようくお考えなさいよ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...彼の薄い唇にはだらけた弛みがあり...
豊島与志雄 「林檎」
...後(あと)からは村(むら)の念佛衆(ねんぶつしう)が赤(あか)い胴(どう)の太皷(たいこ)を首(くび)へ懸(か)けてだらりだらりとだらけた叩(たゝ)きやうをしながら一同(どう)に聲(こゑ)を擧(あげ)て跟(つ)いて行(い)つた...
長塚節 「土」
......
野口雨情 「朝おき雀」
...宿醉のだらけた頭とだらけた體を會社へ運ばなければならなかつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...しかし彼のやつた仕事はだらけた詠嘆みたいなセンチメンタルの滂みたいなものであつた...
室生犀星 「俳句は老人文学ではない」
...引締った創意だろうがだらけた思想だろうが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...だらけたような肌の細胞の一つ一つが...
山本周五郎 「青べか物語」
...それからだらけた調子で...
山本周五郎 「似而非物語」
...と女はだらけた声で...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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