...なんでもこの地球だの火星だのに...
海野十三 「地球盗難」
...だのに現実は私に対して...
高見順 「如何なる星の下に」
...「カタギになってと頼んだのに...
高見順 「いやな感じ」
...バッハだのに熱中しているはずの自分が...
太宰治 「女生徒」
...そういうことが今までにおありになったのでしょうか?」と私の急(せ)き込んだのに対して...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...面と向っている時は極めて愛想の良い男だのに...
中島敦 「光と風と夢」
...その宗教家は家庭にも社会にも何の不満もない身分だのに...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...肝心(かんじん)の時計が狂っていないようにあらかじめ直しておかなくてはならないはずだのにと敬太郎は父の迂闊(うかつ)をおかしく思った...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...彼はやがて大佐の葉巻の微香を嗅いだのに違いない...
H・ビーム・パイパー H. Beam Piper The Creative CAT 訳 「最愛の君」
...工藤は自分と云ふ女の躯をみんなよく知つてゐるはずだのに...
林芙美子 「秋果」
...よく考えて見ると何もそんなに気を落すほどのこともなさそうだのに...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...それだのに私は、自分の脈搏(みゃくはく)の急に高くなったのを彼に気づかれはしまいかと、そればかり心配していた……翌日、私は一日中寝床の中にもぐりながら、これからも毎晩早く寝室へ来られるため、私の喉の痛みが何時までも癒(なお)らなければいいとさえ思っていた...
堀辰雄 「燃ゆる頬」
...だのに、このおでこのしゃっぽ、ひどいひどい浮気者で、以前は芝の蒲団屋の娘だったとかかみさんだったとか、蒲団屋のかみさんだけにやたらに誰とでも寝たのかもしれないが、この間死んだ伯鶴、先代小円朝、今の金語楼、等々まだまだそのほか大正末から昭和へかけての講談落語界には有名無名の関係者がたくさんあった...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...それだのに今あの人はその伴侶を失はうとしてゐます...
水野仙子 「響」
...それだのに外には雨が降って居る...
宮本百合子 「雨が降って居る」
...拵えたものが農村で入用だのに...
宮本百合子 「現実に立って」
...それだのに私の愛を信じることがおできにならないで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「だのに、道誉へは?」と、二人の侍者(じしゃ)は、今日の仰せ出しを特に意外としたのだった...
吉川英治 「私本太平記」
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