...上野の科学博物館へ日参して博物の標本をたんねんに見てきたそうである...
海野十三 「蠅男」
...たんねんに読破している...
太宰治 「愛と美について」
...たんねんに整理していちいちこれの排除に努力しているうちに日が暮れてしまった...
太宰治 「一日の労苦」
...あのころの事は、これから五、六年経って、もすこし落ちつけるようになったら、たんねんに、ゆっくり書いてみるつもりである...
太宰治 「俗天使」
...たんねんに珍重し...
太宰治 「春の盗賊」
...たんねんに読破している...
太宰治 「ろまん燈籠」
...その時に控え室となっていた教場の机の上にナイフでたんねんに刻んだいろいろのらく書きを見ていたら...
寺田寅彦 「映画時代」
...ほど近いいろいろの美術館をたんねんに見物したり...
寺田寅彦 「コーヒー哲学序説」
...ある時いた下男などはたんねんに繩切(なわき)れでわなを作って生けがきのぬけ穴に仕掛け...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...小さな芽ばえでもたんねんに抜いてそこらに捨ててある...
寺田寅彦 「路傍の草」
...たんねんにしてあった...
中里介山 「大菩薩峠」
...たんねんに教えてみたり...
中里介山 「大菩薩峠」
...よし子はたんねんに藁葺屋根の黒い影を洗っていたが...
夏目漱石 「三四郎」
...家でたんねんに調べてみると...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...たんねんに繰り返してみた」主計は無感動な眼で...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...石鹸の泡を腕までつけてたんねんに洗った...
横光利一 「旅愁」
...たんねんに拵えた丸薬大の鼻くそを...
吉川英治 「くせ」
...たんねんに浄(きよ)めているのであった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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