...たわいない一人言を言つてゐられたりするのが...
鈴木三重吉 「桑の実」
...たわいない自問自答をつづけていた...
太宰治 「故郷」
...たわいない一面があって...
太宰治 「散華」
...たわいないものだよ...
太宰治 「雀」
...私のような俗人のたわいない記憶など果してお役に立つものかどうか...
太宰治 「惜別」
...たわいない少年の部分も残つてゐた...
太宰治 「津軽」
...私は何だかたわいない話ばかりして夜を更かした...
太宰治 「津軽」
...たわいない物語を書いている...
太宰治 「春の盗賊」
...とたんに人が変ったようにたわいない冗談を言い出し...
太宰治 「パンドラの匣」
...たわいない愚痴と思われるであろう...
西田幾多郎 「我が子の死」
...たわいない稚な子のやうに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...さうだとすれば朝は「私の笑顔をほめよ」といひ夕は「こんな美人が泣いてゐるのに」と戯れつつたわいない一日を過ごすといふ様に解せられるが如何いふものだらうか...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...額髪ほほけしを撫で何となく春の小雨の降れと待たれぬたわいない歌のやうであるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...たわいない妻の楽しみを否定したり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...」おつゆには夫の平生の尤(もつと)もらしい言ひ草はたわいないことのやうに思ひ出された...
正宗白鳥 「假面」
......
室生犀星 「愛の詩集」
...そしてたわいない私の文章の往くところも...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...飛んできた気でいるのだからたわいない...
吉川英治 「神州天馬侠」
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